スポンサーリンク

テトラバリューエックスパワーフィルターVX-75

アクアリウムをする上で欠かせない器具の一つに挙げられる、水槽用フィルター(濾過器)。

水槽内の汚れた飼育水を浄化する目的で使われます。ただ、水の浄化といっても見た目の水を綺麗にするだけでなく、飼育している熱帯魚等にとって有害なアンモニアを分解する目的でも使われます。

水槽の目的や水槽サイズで選択出来るフィルターが絞られてきます。

 

そこで、水槽用フィルター(ろ過器)の種類・特徴をまとめて、目的別にフィルターを選択出来るように紹介します。

 

スポンサーリンク

水槽用フィルター(ろ過フィルター)の役目

水槽用フィルターの役目として、水槽内の飼育水に含まれる汚れを浄化する目的があります。

飼育水の汚れとして、餌の残りや生体が出す糞、そして、その餌や糞が分解されて発生するアンモニアなどがあります。

熱帯魚等の生体(特にエビ類)は、特にアンモニアに非常に弱くこれを分解してくれるバクテリアが多くいないとすぐにダメージを受けて、最悪死んでしまいます。

 

そこで、熱帯魚等の生体が影響を受けないレベル(アンモニア→亜硝酸→硝酸塩)まで分解するバクテリアの住処として水槽用フィルター(ろ過器)が必要となります。

また、水槽用フィルター(ろ過器)にはバクテリアを繁殖させる目的なども含めて、大きく分けて3つの目的があります。

 

水槽における、ろ過の種類

ろ過の目的には3つがあります。

  • 生物ろ過
  • 物理ろ過
  • 吸着ろ過

の3つになります。

 

生物ろ過

生物ろ過とは、水槽内に発生するバクテリアが飼育水に含まれる熱帯魚等の生体に有害なアンモニア・亜硝酸を比較的無害な硝酸塩まで分解して、飼育水を綺麗に浄化させる事を目的としています。

特に水槽立ち上げ初期では、いかにこの生物ろ過が利いてくるかによって、水槽の飼育水が立ち上がったかになってきます。

新規で水槽を立ち上げた場合は、しっかり生物ろ過が利いてくるまでに1ヶ月はかかると言われています。

 

物理ろ過

水槽内で飼育している生体は、餌を食べ糞をします。

その餌の残りや糞、水草の枯れ葉など水中に目に見える形で浮遊する汚れを物理的に除去する目的としています。

特に生物ろ過を通す前に物理ろ過を行うと、水槽用フィルター内のろ材の目詰まりを格段に防いでくれます。

 

吸着ろ過

水槽内の飼育水に含まれる色素や臭いなどを、吸着させることを目的としています。

特に流木などから出るアクが水槽水を黄色くしたりするのを活性炭ろ材などを使って吸着して透明な飼育水にする目的で利用されます。

また、生体に有害なアンモニアを吸着するろ材などもあり、これらも吸着ろ過になります。

 

ただし、吸着ろ過の共通点として、使用する上で限界があるという点です。

化学的に吸着させるので、その吸着限界を迎えると交換作業が発生します。

 

水槽用フィルター(ろ過器)の種類と目的

水槽用フィルター(ろ過器)には、色々な形状があり、水槽の目的によってどれを選択すれば良いかが決まってきます。

そこで、まずは水槽用フィルター(ろ過器)の種類です。

  • 投げ込み式フィルター
  • スポンジフィルター
  • 外掛け式フィルター
  • 底面フィルター
  • 上部式フィルター
  • 外部式フィルター

に分別されます。

上記リストは、設置が簡単な順にリスト化してみました。

 

投げ込み式フィルター(生物ろ過・物理ろ過・吸着ろ過)

投げ込み式フィルター

水作 コアS エアリフト式水中フィルター

水槽内に本体ごと沈めて、エアーポンプを接続してエアーの力で水流を作りフィルター内に汚れなどを集めてろ過します。

ろ材となる石(生物ろ過)が底部分に埋め込まれて、また、交換できるろ材(物理ろ過)部分の2つの構成になっています。

エアーポンプを同時に使うため、ろ過と同時に水槽内の溶存酸素量を高めてくれます。

 

そして、水作のこのタイプは、真ん中の部分に吸着ろ材(活性炭)をカートリッジ式で取り付ける事もでき、ある意味3つのろ過とエアレーションを一遍に行う事が出来る万能型の水槽用フィルター(ろ過器)になります。

 

投げ込み式フィルターのメリット

  • 何といっても、価格が安い。
  • サイズがS・M・Lなどあるので、水槽サイズに応じて使いわけできる。
  • フィルターサイズが大きくないので、緊急時のフィルターとしてストックしておくことができる。
  • 水槽外にフィルターの設置スペースがいらない

 

投げ込み式フィルターのデメリット

  • ろ材(生物ろ過)の容量が小さい
  • 水草水槽などのレイアウト水槽では、その見た目から使いにくい
  • 設置箇所のまわりに汚れが溜まりやすい(それを理解して上手く使えば、掃除が楽になるのでメリットにもなります。)

 

投げ込み式フィルターを使う目的

生体メインの水槽や一時的な隔離水槽などに向いていると思います。

また、水槽サイズ的には60cm水槽以上にはそのろ過能力からメインのフィルターとしては使いずらいでしょう。

小型水槽・30cm・45cm水槽で生体メインの水槽では十分にその能力を発揮してくれるでしょう。

 

スポンジフィルター(生物ろ過・物理ろ過)

スポンジフィルター

テトラ ブリンラントフィルター

エアーポンプをつなぎ、エアーの力で飼育水をスポンジ部分から吸い上げて循環ろ過させるのがスポンジフィルターになります。

スポンジフィルターの構造上、物理的に飼育水の汚れをろ過(物理ろ過)でき、また、スポンジ部分に繁殖するバクテリアにより生物ろ過の役目も果たします。

エアーポンプをつなぐため、ろ過と一緒にエアレーション効果も期待できます。

 

飼育水を吸い込む部分がスポンジの細かい形状のため、稚魚や稚エビの繁殖水槽にも良く使われています。

また、エアーポンプをつながず、外部フィルターなどをつないでプレフィルター代わりに使う事もできます。

 

 

スポンジフィルターを使うメリット

  • 何といっても、価格が安い
  • スポンジの目が細かいので、稚魚や稚エビ等が吸い込まれない
  • スポンジ表面に発生するデトリタスなどが、エビの餌になる
  • エアーポンプを接続して、使うとエアレーション効果が期待できる
  • 水槽外にフィルターの設置スペースがいらない

 

スポンジフィルターを使うデメリット

  • スポンジの見た目が大きいため、レイアウト水槽には使いにくい
  • スポンジの大きさでろ過能力が決まるので、60cm水槽以上では使いにくい

 

スポンジフィルターを使う目的

稚魚水槽に用いたり、隔離水槽などに向いていると思います。

また、ビーシュリンプなどの小型エビ水槽などにも、稚エビを吸い込みにくい構造から良く使われています。

外部フィルターの給水口と接続して、物理ろ過代わりのプレフィルターとして使うのにも向いています。

 

水槽サイズ的には、小型・30cm・45cm水槽などで生体メインの水槽に向いているでしょう。

プレフィルター代わりに使うのなら、ある程度の大きさの水槽まで許容範囲になるでしょう。

 

スポンジが目詰まりを起こすと、一気に流量が低下するので、こまめなメンテナンスが必要となります。

 

外掛け式フィルター(吸着ろ過)

外掛け式フィルター

 

テトラ オートワンタッチフィルターAT-30

水槽のガラス淵に取り付けて使う、外掛け式フィルター。

市販品の状態で付属する交換用フィルターは、活性炭をウールマットで包んだ物が多く、3週間程度で交換をすすめられている場合が多いです。

また、小型の水槽セットに付属している場合が多く、そのまま使った場合には、お世辞にもろ過能力が高いとは言えないフィルターです。

 

しかし、自分で改造したりする方が多く、フィルター内に生物ろ過用のろ材を入れてろ過能力拡大を図ったりと、改造する楽しみがあるフィルターです。

流木などを水槽にセットした場合に、この外掛け式フィルター内に活性炭をセットして一時的に吸着ろ過させる目的でセットしたりと1台持っておくと何かと便利なフィルターでもあります。

 

水槽内に水中ポンプが付くタイプとフィルター内にポンプが付くタイプがあり、前者はフィルターを作動させる呼び水が不要で、後者は呼び水が必要になります。

一時的に停電がおきて、フィルターの作動がストップしたら、後者のタイプは上手く作動せずフィルター機能が止まってしまう場合があるので注意が必要です。

 

外掛けフィルターを使うメリット

  • 設置が簡単に行える
  • コンパクトな設計になっているので、保管時も場所をとらない
  • 外部・上部フィルターに比べて価格が安い
  • 改造をする楽しみがある
  • 稼動音が静か

 

外掛けフィルターを使うデメリット

  • 付属の交換用ろ過材を定期的に交換しないといけない
  • 上記理由で、思った以上に維持費がかかる
  • サイズの割りに水流が強く、水流を嫌う生体には工夫が必要になる
  • そのまま使うとろ過能力が低く、また、水質を安定させにくい

 

外掛けフィルターを使う目的

自分なりの改造ができるのが最大の利用目的ではないでしょうか。

ネット上にも色々と改造してろ過能力を高めたりと、工夫する余地が大きく改造好きな方には向いているでしょう。

しかし、そのまま使うとろ過能力が期待できず、逆に発生するバクテリアまで交換用ろ材と一緒に捨ててしまうので、実際にはアクアリウム初心者の方には不向きなフィルターです。

 

隔離水槽で一時的に使ったりはできるでしょう。

また、水槽サイズ的には、小型・30cm水槽などで水草・生体少なめの水槽に向いているでしょう。

 

底面フィルター(生物ろ過・物理ろ過)

底面フィルター

 

水作 ボトムフィルターM

水槽内の底面に敷いて、その上に敷く砂利などをろ材として使う底面フィルター。

水槽底面がろ材として使えます。底床にソイルなどを用いる場合は、フィルター上に薄い細めのネットや薄くウールを敷いてフィルター内にソイルの粒が入らないようにして使います。

エアーリフト式の底面フィルターなら、エアレーション効果も期待できます。

 

しかし、ろ材代わりに使う砂利などの隙間に汚泥などがたまりやすいので、頻繁に汚泥を抜いたりとメンテナンスが必要になります。

また、底面に敷いて使うフィルターなので、一度セットしたら次にリセットするまで取り外す事が難しいです。

 

底面フィルターを使うメリット

  • 何といっても、価格が安い
  • 底面に敷かれた砂利などをろ材として使うので、生物ろ過能力が高い
  • 外部フィルターなどのように、別途ろ材を用意する必要がない
  • 維持費がかからない
  • 設置が簡単にできる
  • 水槽外にフィルターの設置スペースがいらない

 

底面フィルターを使うデメリット

  • 底面の砂利の隙間などに汚泥などが溜まりやすいので、頻繁なメンテナンスが必要
  • 底床から水を吸うので、固形肥料を使う事ができないため水草水槽には不向き
  • ソイルの寿命が短くなる
  • 底面に敷いて使うので、リセット時まで取り外すのが難しい

 

底面フィルターを使う目的

生物ろ過の能力が強いので、生体の数を多く入れることができます。

もちろん、それに比例して糞などの量も多くなるため定期的な砂利の隙間から汚泥を抜くメンテナンス作業は必須になります。

しかし、フィルター自体の価格も安く維持費もかからないので、コストパフォーマンスに優れた水槽用フィルターになります。

 

水槽サイズ的には、小型・30cm・45cmまでなら、生物ろ過能力を発揮してくれます。

60cm水槽以上なら、立ち上げパイプの部分を外部フィルターなどに接続して利用すれば水流の低下が抑えられて利用する事も可能となります。

しかし、水草水槽などのレイアウト水槽では底床に埋めた固形肥料の養分が水中に流出しやすくなるので、不向きなフィルターになります。

 

上部式フィルター(生物ろ過・物理ろ過・吸着ろ過)

上部式フィルター

GEX グランデカスタム600 水槽用上部フィルター

枠有り水槽の上に乗せて使う水槽用フィルター。昔からあるフィルターで、生物ろ過・物理ろ過に優れたフィルターです。

最近のフレームレス水槽には使う事ができないため、利用できる水槽は枠有り水槽だけとなります。

また、30cm以下の水槽にも適合する物が見当たりません。

 

水槽の枠の上にいかにもフィルターですという感じで鎮座しているので、見た目的にお洒落な感じにはなりません。

しかし、そのろ過能力は大変優れていて、メンテナンス性も良く、綺麗になった飼育水が水槽内に戻るさいにエアレーション効果を起こすので、エアーポンプを別途設置する必要がない位です。

生物ろ過・物理ろ過能力も高いので、飼育水を汚しやすい生体メインの水槽ならその優れたろ過能力を発揮してくれる水槽用フィルターになります。

 

上部式フィルターを使うメリット

  • ろ過(生物ろ過・物理ろ過)の能力が高い
  • メンテナンス性が楽
  • 価格が外部フィルターに比べて安い
  • 稼動させながら、ろ過槽が見えるのでメンテナンス時期を把握しやすい
  • 別途エアーポンプを設置する必要がない

 

上部式フィルターを使うデメリット

  • フレームレス水槽に使えない
  • 水槽の上部半分が覆われるので、水草水槽の場合光量不足に陥る
  • 水槽の水が水槽に戻るさい、エアレーションを起こすのでCO2が逃げやすいので水草水槽に不向き
  • フィルターから戻る飼育水の落水音がうるさい場合がある

 

上部式フィルターを使う目的

メンテナンス性が良く、生物ろ過・物理ろ過も能力が高いため、生体メインの水槽に向いています。

ろ過槽内にろ材を色々入れる事もできるので、吸着系のろ材を入れれば3つのろ過をする事が可能な水槽用フィルターになります。

また、ろ過槽を簡単に見る事が出来るので、メンテナンス時期を把握しやすいのも特徴です。

 

60cm~120cmで生体メインの水槽にとても向いた水槽用フィルターになります。

逆に、フィルターからの戻り水が水槽内に落水するので、CO2が逃げやすくなり、水槽上部の半分程度をフィルターが覆うので照明を追加設置しにくい為、水草水槽には不向きなフィルターになります。

 

外部式フィルター(生物ろ過・物理ろ過・吸着ろ過)

外部式フィルター

テトラ バリューエックスパワーフィルター VX-75

水槽外に別にろ過器を設置して、水槽内に給水・排水パイプを用いて飼育水を循環させてろ過させるのが外部式フィルターです。

密封された、その構造上CO2を逃がしにくく、水草水槽では必須と言えるぐらいの水槽用フィルターになります。

また、ろ過槽の中に色々なろ材を組み合わせて入れる事ができるので、生物ろ過・物理ろ過・吸着ろ過の3種のろ過方法が実現できます。

 

フィルターの密封性が高いという事は、逆にメンテナンス自体が面倒になり、ろ過槽自体もあまり見えない機種が多いので、メンテナンス時期を把握しずらい水槽用フィルターになります。

外部式フィルターを使う場合は、別途設置スペースが必要となるのでその分、水槽まわりに設置スペースを確保する必要が出てきます。

しかし、水槽内には給水・排水パイプのみを設置するので水槽内はすっきりとします。

その様な特徴から水草レイアウト水槽では、一番使われている水槽用フィルターになります。

 

また、外部式フィルターにはポンプをフィルター本体に内蔵した物と水槽内に水中ポンプを設置する物の2タイプがあります。

もちろん、揚水ポンプが本体に内蔵された物の方が水槽内の見た目はスッキリします。

逆に、水槽内にポンプを設置するタイプの物は、水槽の横に外部フィルター本体を設置出来るメリットがあります。

 

ポンプ内蔵タイプの外部フィルター
iconicon
水中ポンプタイプの外部フィルター
iconicon

 

外部式フィルターを使うメリット

  • フィルターが密封されているため、CO2が逃げにくい
  • ろ過槽が大きく、ろ材を多めに入れる事ができるので、ろ過能力が高め
  • 水槽内に給水・排水パイプ以外余計な物を入れる必要がなく、水槽内がすっきりとする
  • 小型水槽以外での種類が多い

 

外部式フィルターを使うデメリット

  • フィルターを稼動させたまま、メンテナンスができないので面倒
  • 設置スペースの確保が必要になる
  • フィルター内に汚泥が溜まると急激に流量が低下する
  • 他のフィルターに比べて価格が高目

 

外部式フィルターを使う目的

30cm水槽以上であれば、適合するフィルターを見つけやすいのも特徴です。

また、CO2を逃がしにくい特性から、水草レイアウト水槽には一番向いている水槽用フィルターになります。

流量も多いので、他にプレフィルターやサブフィルターを接続したり、水槽用クーラーを接続したりと応用範囲が広いのも特徴となります。

 

外部フィルターの記事もあるので、参考に読んでみて下さい。

テトラVX-75外部フィルター 60cm水槽に最適なコストパフォーマンスに優れたろ過器
こんにちは、ブラックコーヒーです。 アクアリウムメーカーのテトラ社から販売されている60cm水槽に最適な外部フィルター、テトラバリューエックスパワーフィルターVX-7

 

まとめ

水槽用フィルターの種類によって、水槽目的への向き不向きがあります。

また、水槽のサイズや構造によっても、使用する事ができるフィルターが決まってきます。

 

今回は触れていませんが、オーバーフロー水槽は、ろ過能力・メンテナンス性に優れたフィルターシステムになりますが、初期投資やその構造上、初心者向けではないため記載しませんでした。

水槽用フィルターを色々改造・改良したりするのもアクアリウムの面白さになるので、ある程度参考にしてもらって、自分の目的にあった水槽用フィルター(ろ過器)を選択する参考にしてみて下さい。

 

それでわノシ

 

スポンサーリンク