陰性水草に分類されるクリプトコリネの種類で同種を代表するクリプトコリネ・ウェンティー・グリーン。
グリーンと言う名前が付いている為、緑の状態で維持出来そうで出来ない種。
光の当たり具合で緑色からどんどん茶色に変化していく葉を持ちますが、光が余り当たらない所では緑色の葉を維持しやすいです。
そんな、クリプトコリネ・ウェンティー・グリーンを紹介します。
水草名 クリプトコリネ・ウェンティー・グリーン
学名 Cryptocoryne wendtii var.”green”
別名 クリプトコリネ・ウェンティー・グリーン
水草育成データ
pH | 弱酸性~中性 |
硬度 | 軟水~中硬水 |
水温 | 20~28℃ |
育成光量 | 蛍光灯2灯~ ★★☆☆☆ |
CO2(二酸化炭素)添加 | 添加しなくても育つ ★★☆☆☆ |
育成難易度 | 簡単 ★★☆☆☆ |
生長速度 | 遅い ★★☆☆☆ |
草姿 | ロゼット |
あくまでも、育成するだけの条件です。
CO2添加は無くても育ちますが、若干のCO2添加(3秒1滴程度)でも十分に生長します。
本種は、光が強く当たる所だと葉の色がグリーンから茶色に変化していきます。そこで、なるべく他の水草や流木などの陰になる所に植えるとグリーンの葉を維持しやすいです。
特徴
あまり光量を必要とせず、CO2無添加でも生長してくれる水草になります。
水槽に植栽直後は、葉・茎ともに溶けてしまいますがその水槽に適応しようとする行動なのか、また再度、葉を展開してきます。
ロゼット型の水草なので底床に根をどんどん張っていき、結構深くまで張る事が多いです。
水質・温度の急変で葉を溶かす事が多く、大量の水換えを行った後はかなりの確立で葉を溶かしてしまいます。なので本種が植えてある水槽の水換え量はあまり多くしない方がいいでしょう。
水換え量よりも頻度で水槽水を取り出して維持していった方がいいでしょう。
光量が強く当たる部分に植えていると、葉自体が緑から茶色に変わっていき、CO2も多めに添加している状態だと葉の大きさも相当大きくなります。
なるべく光量が当たらない陰になる部分に植えた方がこの種の本来の姿を見る事が出来るでしょう。
また、肥料の要求量が多い種になるためしっかり底床に固形肥料を埋め込んで下さい。
レイアウト
生長自体は遅めの部類に入るので、レイアウトでボリュームを持たしたい場合はある程度の株をまとめて植えた方がいいでしょう。
本種は、ランナーを出して増えていきますが、そのランナーが株から離れた所に展開していく事が多いので綺麗なレイアウトを維持するなら多少の手間が必要になります。
しかし、生長自体が遅い為、有茎草のようにトリミングに追われるほどではありません。
ランナーで展開した株を切り取り、再度、他の株の周りに植えなおしたりしてレイアウトを維持していく事が出来ますが、底床から一度取り出すと葉が溶けてしまう場合があるので、根の部分を傷めないように植えなおした方がいいでしょう。
他の水草の陰になる部分や流木の陰になる部分に植えたら、背丈もあまり高くならず野生感を出す事が出来るでしょう。
レイアウトに用いるなら、ズバリ後景草の陰になりやすい中景部分や流木の陰辺りがいいのではないでしょうか。
コメント
陰性水草水槽等でもレイアウトに用いやすい本種。
光量があまり当たりにくい流木の陰になる場所に植えてあげれば、グリーンの葉が茶色になりにくくまた、葉自体も大きくなりにくいです。
水草の陰・流木等の陰に植える事で本種の魅力が一番出るのではないでしょうか。
それでわノシ
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