水槽のガラス面にコケ(藻類)が生えてしまうのは仕方が無いことで、生えてしまったコケを定期的に取り除くことで水槽の美観を維持する必要があります。
このガラス面のコケを取り除く方法は色々とありますが、簡単に取り除く方法として三角定規やスクレーパーなどで摺り取る方法があります。
ただし、三角定規やスクレーパーで摺り取ると、摺り取られたコケ(藻類)を水槽内に撒き散らしてしまうので、今度は素早くプロホース等を使って摺り取られたコケを水槽外に排出しなければなりません。
この作業を繰り返すのもなかなか面倒なのですが、この作業をもっと楽に出来ないかと考えていたら、サイフォン式スクレーパーという物が。
そんな、ガラス面のコケ取りと同時に吸い出しが出来るサイフォン式スクレーパーを紹介します。
サイフォン式スクレーパーのコケ取りゾウさん
ヒドラ用とコケ用の2種類のアタッチメントが付属します。
付属品
コケ取りゾウさんの付属品
- 伸縮する本体(全長18~43cm)ステンレス製(SUS304)
- コケ用アタッチメント(幅3cm)プラスチック製
- ヒドラ用アタッチメント(幅約1.2cm)プラスチック製
- アタッチメント-エアーチューブ接続用パイプ
という内容になっています。
取付方法
コケ取りゾウさんにあと必要なのは、一般的に使われているサイズ(内径4mm/外径6mm)のエアーチューブです。
写真のようにアタッチメントとパイプを取り付け、パイプの先にエアーチューブを差し込みます。後は、エアーチューブ自体を伸縮する本体の中を通してしまえば、取り付けは完了です。
最大のポイントは、アタッチメントとエアーチューブが繋がっていることと、アタッチメントに接続する柄の部分が18~43mmに伸縮することです。
これにより、水槽内に手を入れること無く、水槽ガラス面のコケ取りができ、さらに、摺り取ったコケを水槽外に飼育水と共に排出することが出来ます。
ただ、サイフォン式ということで、このコケ取りゾウさんを水槽内に入れ、一度エアーチューブ側から口で吸い出さないといけませんが。
コケ取りゾウさんの使用感
柄の部分が伸縮するので、30cmや60cm水槽でも手を濡らすこと無く、ガラス面のコケ掃除が出来ます。
コケ取り用のアタッチメントの幅が3cmと小さいので、摺り落とせる範囲は狭いですが、エアーチューブで吸い出すので逆に丁度いい感じで摺り落としたコケを吸い出せています。
逆にこのアタッチメントの幅が大き過ぎたら、エアーチューブで吸い出す量によりもコケの方が多くなり、水槽内に摺り落としたコケを撒き散らしてしまいそうです。
30cm水槽くらいだと丁度いい吸い出し量と大きさですが、60cm水槽の場合は少し面倒に感じるかもしれません。
ただし、エアーチューブで飼育水を吸い出しているので、思った以上に飼育水の量は吸い出されていないので、ガラス面のコケ摺りに手間取っても「とんでも無いくらい飼育水を吸い出してしまった!」となる事は無さそうです。
エアーチューブの内径が4mmなので、大きいコケや大量のコケを一気に摺り落とすと、エアーチューブ内に詰まってしまう事があるかもしれません。
あと、アタッチメント本体がプラスチック製なので、ガラス面への当て方次第で「キィーーー」というあの甲高い音がする事があります。
ガラス面への当て方のコツさえ掴めば、甲高い耳を塞ぎたくなる音は発生しませんが。
三角定規やスクレーパーに比べて幅が狭い分だけコケの摺り落としに時間は掛かりますが、コケが摺り落としづらいという事はありません。
その他の使い方
非常に厄介なスネールで有名なカワコザラガイが、大量に発生している水槽があります。
照明を点灯させた瞬間は、ガラス面にこのカワコザラガイが張り付いていることが多いですが、このコケ取りゾウさんを使ってガラス面から摺り落としながら、水槽外に排出させています。
実際は、これが目的でこのコケ取りゾウさんを買ってみたのですが。
思っていた以上にカワコザラガイを吸い出してくれて、ついでにガラス面のコケ掃除も出来て、一石二鳥な活躍です。また、底床面にある生体の糞の吸い出しにも活用出来ています。
まとめ
ヒドラ用とコケ用の2種類のアタッチメントが付属します。
水槽のガラス面にコケ(藻類)が生えてしまうのは仕方が無いことで、三角定規やスクレーパーで摺り取ると、摺り取られたコケ(藻類)を水槽内に撒き散らしてしまうので、今回紹介したコケ取りゾウさんを使えば、上手く摺り取られたコケを吸い出してくれます。
他にも、生体の糞の吸い出しや、自分の場合だとカワコザラガイの吸い出いにも使用しています。
更新日:2020/11/11
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