水草へ与える肥料として、チッソ・リン・カリウムがありますが、水槽内ではチッソとリンは熱帯魚への餌や糞などから供給されます。
しかし、カリウムについては水槽内へ添加しなければ、絶対的に不足してしまうと言われています。
という事で、水草水槽をする上で毎日のように添加する必要が出てくるのが、カリウムを主体とした液体肥料になってきます。
毎日使う消耗品的扱いのカリウム液肥ですが、これを普通の液体肥料として売られている形で購入すると結構な金額になります。
そこで、このカリウム液肥を自作してみようと言う事です。まあ、他の方なども紹介している方法なので、真新しさはありませんが。
カリウム液肥を自分で作る
画像の左から、炭酸カリウム・精製水・プッシュボトルになります。
500mlのカリウム液肥を作る場合、50gの炭酸カリウムに精製水500mlで10%濃度のカリウム液肥が作れます。
炭酸カリウム
カリウム液肥の元になる、炭酸カリウムです。
ネット通販だと、50gで大体200円程度で販売されています。
精製水
使用頻度が多い方は水道水でも良いみたいですが、1日2~3ml程度の使用量だと使い切るのに3ヶ月以上かかるので精製水の方がいいのではないでしょうか。
ドラッグストアなどでは、500mlで100円程度で販売されています。
今現在、精製水が品切れとなり、なかなか安価に入手するのが困難になっています。塩素中和した水道水で、代用するのが現実的かもしれません。
プッシュボトル
100均でも500mlのプッシュボトルが販売されているので、それでも十分でしょう。あとは、用意したプッシュボトルで、1プッシュが何mlになるのかを把握しておかないといけませんが。
自分の場合は、ADAが販売しているグリーンブライティ(1プッシュ1ml)の空きボトルを利用しています。
カリウム液肥の作り方
それでは、カリウム液肥を作っていきましょう。
何も難しい事はありませんが。
空のプッシュボトルに炭酸カリウムを入れる
空のプッシュボトルに、炭酸カリウムを入れます。炭酸カリウムをボトルに注ぐには、ロートを使うととても便利です。
ちなみに、自分の場合は250mlのプッシュボトルなので、炭酸カリウムの量も半分の25g入れます。
精製水を加える
炭酸カリウムが入ったプッシュボトルに、精製水を入れていきます。精製水に炭酸カリウムが溶け出し反応すると溶解熱が発生するので、プッシュボトルが温かくなってきます。
プッシュボトル一杯まで入れ、底に炭酸カリウムが沈殿しているようなら、ボトルにキャップをして良く振って下さい。
しっかりと精製水に炭酸カリウムが溶けきったら、自作カリウム液肥の完成です。かなり簡単に、そして、低コストで作れます。
カリウム液肥のpH
炭酸カリウムは、強アルカリ性ということで、自作するさいに肌に付いた場合などは、水でしっかり洗い流して下さい。
ちょっと見づらいですが、精製水のpHを計ってみました。
pH7.0を指しています。
そこに、炭酸カリウムを加えた後のカリウム液肥のpHを測定してみます。自作カリウム液肥のpHは、12.2を指しています。強アルカリ性です。
これを水槽に添加していくので、添加するさいには注意して添加していかないといけませんね。
まとめ
水草水槽では、消耗品になるカリウム液肥。当たり前に販売されているカリウム液肥500mlを購入したら2,500円程度かかったりしますが、自分でカリウム液肥を作ってしまえば約300円程度で作れてしまいます。
これだけ安く自作出来るなら、自分でカリウム液肥を作って水草育成に活用し、浮いたお金で別の必要な物を買うなどが出来てしまいます。
最終更新日:2023/06/09
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