水槽で飼育する淡水エビの種類は数多くいますが、そのエビを宿主とする寄生虫も思いの外います。
そこで、今飼育しているエビに寄生虫が発生したのを機に、色々調べてみました。
エビに寄生(共生?)する生物は、あまり危害が無い事が多いみたいですが、見た目的に気持ち悪い物も多いです。
そこで、淡水エビを宿主にする寄生虫!その種類や駆除方法などです。
エビヤドリツノムシ
画像のエビの頭部分に付いているのが、エビヤドリツノムシです。
このエビヤドリツノムシは、じっとエビを観察しているとピョコピョコと動いているのがわかります。
似たような虫にヒルミミズという物がいるそうですが、このエビヤドリツノムシは先端が二股に別れているのが特徴みたいです。
余り情報自体が少ないですが、このエビヤドリツノムシはエビを宿主として寄生(エビ自体に害は無いとの情報が多いので共生かもしれませんが)しています。
エビが脱皮をすると一緒に抜け殻ごと取れてしまうみたいですが、その動きは体に似合わず早く再度エビに寄生してしまうとも。
もちろんエビに寄生しているので、他のエビと接触する事があれば、そのエビに移動してしまう事もあるみたいです。
1匹のエビに対して複数のエビヤドリツノムシが寄生する事もあり、その数が増えれば見た目が気持ち悪いです。
写真だと、エビの頭部分に5匹のエビヤドリツノムシが付いています。
そして、このエビヤドリツノムシは自然界だと絶滅しかけているみたいです。
エビヤドリツノムシの駆除方法
このエビヤドリツノムシを駆除するには、塩水浴がとても効果的みたいです。
ミナミヌマエビやスジエビなどなら、塩水浴をしてもいいかもしれませんが、少しそれよりも高価なエビになってくると….
ちょっとその勇気はありません。
エビヤドリツノムシの駆除をしている動画があったので参考に。
エビヤドリモ
画像のエビのお腹から足にかけて、寄生しているのがエビヤドリモです。
パッと見たらエビが抱卵しているように見えますが、その形は卵の形では無く大量の黄色いフサフサした物が付いています。
実際には、淡水エビ等に寄生(実際にはこれも共生なのかもしれませんが)し、エビにとって害があるのかわからないです。
ただ、このエビヤドリモは名前の通り藻の一種っぽく、エビの筋肉部分に喰い込むみたいで脱皮をしても取れないです。
たしかに、自分の水槽内のルリーシュリンプが1ヵ月程度この状態で2匹いましたが、脱皮した抜け殻等ありましたがそのような痕跡は無さそうでした。
また、このエビヤドリモが寄生しているルリーシュリンプは、購入した時にしっかり見ずに抱卵しているっぽいなと勝手に勘違いをして水槽内にそのままにしていました。
エビ2匹がエビヤドリモに寄生されていましたが、そのうち1匹は☆になってしまい、後の1匹はまだ健在です。
また、他のルリーシュリンプに今の所は、エビヤドリモが移っている兆候は見られません。
イマイチこのエビヤドリモも、どうしたらいいのかわからないのが現状です。
追記
もう1匹のエビヤドリモが寄生していたエビも、結構すぐに☆になってしまいました。
死んでいるのを確認したのち、直ぐに水槽から取り出したので他のエビに被害は出ませんでしたが、出来れば隔離した方が無難だと思います。
エビヤドリモに塩水を掛けてみた
エビヤドリモに塩水がいいような情報があったので、ちょうど☆になったばかりのエビヤドリモが寄生したルリーシュリンプに塩水を掛けてみました。
塩分濃度は、3%の塩水を掛けてみました。
3%濃度の塩水をたっぷり掛けて、3時間後確認してみましたが何の変化も無さそうです。
塩水を掛ける時にスポイトでエビヤドリモの部分に直接掛けてみましたが、たぶんその勢いで少しだけ剥がれただけで、色が変わる事も無く、綺麗にとれる事も無くでした。
ただ、この塩分濃度が適正だったかはわかりませんが。
という事で、自分の中での結論はエビヤドリモにエビが耐えられるような塩分濃度の塩水を掛けても意味が無さそうとなりました。
エビノコバン
エビにワラジムシみたいなのが付いていますが、これがエビノコバンという寄生虫です。
大きさ的には5mm程度あるそうで、結構ハッキリとわかる大きさです。
ミナミヌマエビやスジエビ等に、多く寄生しているのが見られるそうです。
このエビノコバンが寄生すると、エビがビブリオ感染症を引き起こすとも言われているみたいで、なかなか厄介な寄生虫です。
エビノコバンの駆除方法
結構簡単に剥がれるみたいですが、やはり小さいエビなどでは中々駆除するのも大変そうです。
水中を縦横無尽に動き回るエビを捕まえて、それからピンセット等で剥がしとるなんてかなり大変そうです。
ちなみに、宿主であるエビから離れた状態で、エサを与えず1ヵ月しても生きている程生命力は強いみたいです。
まとめ
淡水エビを宿主として寄生する寄生虫を3種紹介しましたが、他にもまだまだ種類がいるそうです。
淡水エビに寄生する寄生虫については、あまり情報等が無いので、まずは、このような寄生されたエビを水槽に放つ前にしっかりと確認をして、少しでも怪しければ隔離するなどの対処をした方がいいかもしれません。
それではノシ
更新日:2018/12/12
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