こんばんは、ブラックコーヒー(@blackcoffee55)です。
赤系の水草を育てる上で鉄分を添加するというのは、水草水槽をする上でそこそこ有名な話です。
そして、その鉄分を添加するのにカリウム溶液と一緒にADAのグリーングライティシリーズのSTEP2を添加している方も多いと思います。(メネデールを利用されている方も多いでしょうが)
ちなみに自分もこのADAのグリーンブライティSTEP2を利用しています。
今回は、このグリーンブライティSTEP2にチッソ・リンが含まれているのではないかと思いADAに直接問い合わせた話です。
ADA グリーンブライティシリーズとは
水草の生長に不可欠な微量元素をバランス良く配合した液体栄養素と謳われています。
水草レイアウトをセットしてからの時期により、STEP1~STEP3の3種類の液体栄養素としてADAより販売されています。
- STEP1 微量元素をバランスよく配合し、植栽直後の新芽の展開を促します。セット初期〜3カ月の発芽期が使用の目安です。
- STEP2 微量元素の中でも生長期に特に必要となる鉄分を強化しました。セット後3カ月〜1年に対応します。鉄分を十分に与えることで、水草の緑や赤の発色が鮮やかになり、新芽の白化などの生長障害を防ぐことができます。
- STEP3 鉄分を強化した微量元素に、根の発育や光合成を促すカリウムを配合しました。セット後1年以上に対応します。長期維持をしている水槽に豊富な鉄分とカリウムを与えることで、水草の茎や根の老化を防ぎます。
引用元:ADA
グリーンブライティSTEP2を添加している理由
グリーンブライティSTEP2を規定量より1/3の量を水換え後に添加しています。
鉄分の補給により赤系の水草を赤くしたい、また、水草が育つ上で必要不可欠の微量元素を補うのが目的です。
そのような理由から今迄約2年間水草を植えている水槽にはこの液体肥料を添加してきました。
液体肥料を添加して変化した事
約2年間、色々な水槽に液体肥料を添加してきましたが、正直、どれ位効果があったのか解りません。
というよりもグリーンブライティSTEP2を添加していると同時に悩まされ続けている事があります。
そう、このブログに良く出て来る黒髭苔の存在です。
30cm水槽 20日目や黒髭コケに悩まされ続ける30cm水槽 34日目などです。
この記事の20日目の3日前にグリーンブライティSTEP2を1ml添加しています。添加してから徐々に黒髭苔との格闘が始まりました。
実際には添加した事だけが黒髭苔の発生理由では無いですが(フィルターに汚泥が溜まっていた)、水換え時に添加していた事は事実です。
また、黒髭苔と初めて出会ったのも2年程前にこの液体肥料を添加し出してからになります。
ちなみに、黒髭苔の栄養素として水槽内のリンを使っているという情報も得ました。
なぜグリーンブライティシリーズにチッソ・リンが入っていると思ったか
水草用の肥料には得てして成分構成など書かれていない事が多いです。
アクアリストの先輩方がいろいろ調べて、この肥料の成分構成はチッソ・リン酸・カリがどの様に含まれているのかなど調べた情報をネット上で公開している事があります。
そして、このグリーンブライティシリーズ自体はADAのサイトや取扱説明書には微量元素を~ とは書かれています。しかし、どのような構成でどのような微量元素が含まれているのか情報を見つける事が出来ませんでした。
しかし、ボトル本体の裏面にヒントが書かれていました。
「ミネラル豊富な海洋深層水を配合した水草レイアウトに理想的な液体栄養素」という部分です。
ADAのサイトの製品情報や取扱説明書には書かれていません。
そして、この海洋深層水って窒素とリンを含んでいます。
表層水との違いは、清浄性、無機栄養塩類が豊富、低温安定性という特徴を有することである。
- 清浄性
- 人間の排水で汚染された河川水の影響を受けないため、化学物質による汚染がない。また、太陽光が届かないためプランクトン等が成育しないので、有害な雑菌等も表層水の千分の一以下と少ないことが特徴である。このため、深層水は表層水に比べて細菌学的にも化学的にもはるかに清浄である。ただし日本の衛生基準と比較すれば「汚れている」ため、飲料水とするためには濾過が必須である。
- 無機栄養塩類が豊富
- 表層水に比べて、植物プランクトンの成長に必要な無機栄養塩類(NO3-ショウ酸態窒素、PO4-リン酸態リン、Si ケイ素)が豊富である。これは海洋深層水中の植物プランクトンが少ないために、表層から沈降してくる魚類の死骸が分解されて生じた無機栄養塩類が消費されずに残っているためである。
- 低温安定性
- 水温をはじめ含まれる成分が年間を通して一定であり、水質が安定しているという特徴がある。
引用:wikipediaより
海水の表層より深層水の方がかなり多くの窒素とリンがある状態です。
ただ、海洋深層水の取水地域によって微量元素などの量がかなり違いますが、確実に言えるのは海洋深層水は富栄養化状態であるという事です。
参考:
ADAにメールで問い合わせてみた結果
ネットなどで情報を得られないので、これは直接聞いてみるしかないと思いADA本社に直接メールで問い合わせてみました。
要約した問い合わせ内容は、「グリーンブライティは海洋深層水を配合してあるという事は窒素やリン酸が含まれていると考えていいですか?」です。
問い合わせから2時間後には返信が有りました。夕方位だったので、早くても返信は翌日かなと思っていましたがかなり早いレスポンスでした。
ではお待ちかねの返答内容です。
ブログに全文記載していいかを確認していなかったので、要約した内容です。
「グリーンブラィティシリーズで海洋深層水が使われている製品には厳密に言えば窒素分やリン酸は含まれることになる。ただし、微量元素が主成分で全体量との割合で窒素分やリン酸が水質に影響を与えるレベルではない。また、海洋深層水はあくまでもミネラル分を強化する目的で原料の一部として配合している」と言う内容でした。
グリーンブライティSTEP2においては、微量元素と鉄分が主成分であくまでミネラル強化として海洋深層水を配合しているから窒素分やリン酸は水槽の水質に影響を与えるほど入っていないよと言う事でしょうか。
成分表などを見せてという訳にもいかず、もちろん、見せてくれるわけないので結果ADAの回答を信じるしか無いと言う事になりそうです。
まとめ
ADAのグリーンブライティシリーズの海洋深層水を配合してある製品には、厳密には窒素・リン酸が入っていると言えるかもしれないが、その量は本体全体量のごく微量であり水質に影響を与えるレベルには達していない。
と言う事で、黒髭苔などが発生した原因はもっと他に要員があるとなりそうです。
窒素やリン酸の増加は、熱帯魚等に与える餌が一番多い為、餌の回数や水換えなどでコントロールしていくしかないでしょう。
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