アオミドロの発生原因と対策・除去・駆除方法!

アオミドロの発生原因と対策・除去・駆除方法 コケ・藻
この記事は約5分で読めます。

水草水槽をしていて、水槽に発生する厄介なコケの一つがアオミドロです。

ほったらかしていると、水草に発生したアオミドロがどんどんと絡むように伸びていって、水槽内が悲惨な状況になります。

アクアリストにとって、とても悩ましいコケの一つであるアオミドロ。そんな、水槽内にアオミドロが発生する原因と予防対策・除去・駆除方法です。

スポンサーリンク

アオミドロとは

アオミドロが付着した水草

画像のような水草の葉に緑色のフサフサした長い物で、枝分かれせずに一直線に成長していくコケ(藻類)になります。

身近な所では、夏場などで側溝内などで水の流れに揺れて、フサフサした物がアオミドロになります。田んぼや、直射日光の当たりやすい川などでも見かけることがあります。

その特徴としてアオミドロを触るとヌメリがあります。

アオミドロの発生原因

アオミドロが発生する原因
アオミドロの発生原因として、水槽内が富栄養化状態にある事です。

水槽内に直射日光が当たりやすい場所に、水槽が設置してあると発生しやすいです。

また、直射日光が当たらなくとも、間接的に日光が差し込むような環境で、日中明る過ぎる部屋などに水槽を設置している場合にも発生しやすいです。

照明の点灯時間が長い場合にも、アオミドロは発生しやすくなります。

また、水が淀んでいる場所よりも、少しでも流れがある場所にアオミドロは発生しやすいです。アオミドロは光合成をして成長するので、光量が多く当たる部分に特に発生しやすいです。

チェックポイント

富栄養化した水槽水質で光が多く当たる水槽では、アオミドロが発生し、さらに、成長しやすい要因が揃っていることになります。

アオミドロの発生予防対策

水槽内が富栄養化状態といいましたが、アオミドロが成長するさいにはチッソやリン酸を利用するので、アオミドロが発生している水槽水中にチッソ・リン酸が多い水槽と言えます。

アオミドロが水槽内に発生する原因は、大抵他のコケを発生させる原因と同じです。
そこで、下記の事を見直してみて下さい。

  • 熱帯魚等の生体へ、エサを与え過ぎない。
  • 定期的な、水槽の水換えと底床掃除を行う。
  • 適切な照明点灯時間にする(6~8時間程度)
  • 水草の種類に合わせた、適切な光量の照明にする。
  • 直射日光が、水槽内に当たらないようにする。
  • 定期的に、ろ過フィルターの清掃をする。

ほとんどが、水槽内にコケを発生させないための方法ですね。
定期的なメンテナンスを怠ってしまうと、アオミドロは突然発生してきます。
また、このように水槽内にアオミドロが発生しやすい環境だと、同じように水槽に発生すると厄介な黒髭コケが発生しやすいです。

黒髭コケ(紅藻類)の発生原因と対策・対処・除去方法!
水槽内に突然生える黒髭コケ(黒ヒゲ苔)。この黒髭苔と格闘しているアクアリストは非常に多いと思います。特に水草水槽をしているアクアリストにとってこの黒髭苔の発生は、特に悩ましい事で

水槽内でアオミドロが成長するよりも早く、「水槽水中のチッソやリン酸を消費させるために、生長の早い水草を多めにいれる」ことも、アオミドロを発生させない予防対策になります。

マツモ 水質浄化能力が高く、立ち上げ時にも役立つ水草!
誰でも一度は見たことがある、有名な水草のマツモ。水草ショップだけでは無く、ホームセンターの熱帯魚コーナーなどでも販売されている程メジャーな水草です。 低光量でも生長していき、

水草のマツモは非常に生長が早い水草で、水槽内の栄養分を盛んに吸収して生長します。
水面に浮かべておく事もできますし、重りを使って底面に沈めておくことも出来ます。

ハイグロフィラ・ポリスペルマ CO2無添加・低光量ですぐに育つ初心者向け水草
CO2無添加でさらに低光量でも育ち、水質も弱酸性から弱アルカリ性まで適応する水草のハイグロフィラ・ポリスペルマ。 このハイグロフィラ・ポリスペルマ、生長も早いため水槽立ち上げ

スターティングプランツとして用いられる事も多いハイグロフィラ・ポリステルマなどは、生長速度が早いため水槽内の栄養分を盛んに吸収してくれます。
水面近くまで生長したら途中でトリミングをして、再度、差し戻しをしたらいいです。

アマゾンフロッグビット 水槽内でも増えてくれる浮草の定番種
水槽内で余剰になる養分を吸収してくれて、水の富栄養化を防ぐ事に日一役買ってくれる、アマゾンフロッグビット。 繁殖力もあり少しの株を浮かべておけば、水槽内の栄養を吸い
ドワーフフロッグビット 小型水槽向けの可愛らしい丸葉の浮草
小型水槽に通常サイズの浮草を水面に浮かべると非常にその存在感が目立ってしまいます。 そんな、小型水槽にはドワーフフロッグビットと言う浮草が向いているでしょう。 近縁種の

どうしても生長の早い水草などを植える事が出来ない水槽環境の場合には、水面に浮き草などを浮かべておくだけでも、水槽内の栄養を吸収してくれるので効果があります。

アオミドロの除去・駆除方法

どうしても水槽内にアオミドロが発生した場合は、まずは歯ブラシなどで出来るだけからめ取りましょう。
そして、アオモドロは水草と同じように光合成によって成長していくので、水槽自体に光が入らないようにして(遮光状態)光合成をさせないようにして弱らせます。

水槽の遮光状態を3~7日程度すると、相当、水槽内のアオミドロが減っているのが確認出来るでしょう。
この状態で、コケ取りエビのヤマトヌマエビやミナミヌマエビなどを水槽内に一緒に入れておくと、光合成が出来ず弱ったアオミドロを甲殻類(エビ類)が食べてくれます。

ヤマトヌマエビ コケ取りエビの定番種。このエビ入れずにどのエビ入れる?
水草水槽に入れるコケ取りエビとして、超定番なヤマトヌマエビ。何はともあれコケの予防や駆除目的で、水槽に入れているアクアリストの方も多いと思います。 他のコケ取りエビに比べて
ミナミヌマエビの飼い方!体長が小さく自家繁殖もして簡単に飼育出来るコケ取りエビ
コケ取りエビとして有名なミナミヌマエビ。コケ取りエビとして有名なヤマトヌマエビより体が小さいですが、ヤマトヌマエビと違って淡水水槽の中でも自家繁殖させる事が出来るのがミナミヌマエ

水槽を遮光状態にする事により水草の生長も鈍くなりますが、まだ水草の方が体内に生長するだけのエネルギーを溜め込む事が出来るので、先にアオミドロの方が弱っています。
それでも遮光をした後は、水草の生長も鈍っているので1週間程度は液肥の添加は控えた方がいいでしょう。

また、水換え等をおこなって、水槽内に余分な栄養が無い状態にしておいた方がいいです。

まとめ

水草水槽に、アオミドロが発生すると駆除するのも大変です。
水槽を遮光することによってアオミドロの駆除は出来ますが、それよりも、他のコケ発生にもつながる飼育水の富栄養化を防いだ方が、水槽内のバランス維持の為にもいいでしょう。

直射日光が水槽に当たらないように工夫をして、定期的な水換えを行う事がアオミドロを発生させない予防策になります。

それではノシ

更新日:2023/03/20

コケ・藻
スポンサーリンク
ブラックコーヒー

2012年夏に娘が2匹のミナミヌマエビを貰って来たのが事の始まり。
アラフォーのおっちゃんです。
アクアリウムでの失敗なども記録しているので、反面教師にしてもらえば嬉しいです(笑
嫁・息子1・娘1匹と生活しています。

ブラックコーヒーをフォローする
ブラックコーヒーをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました