通常水槽に入れるコケ取り貝は、大きさがあり小型水槽などではその存在が目立ってしまいますが、このコウモリカノコ貝は最大でも2cm程度と小さく、特に小型水槽にはピッタリなコケ取り貝です。
見た目は、フネアマ貝を小さくしたような貝で繁殖させるには、汽水環境が必要となるため水槽内で繁殖する事も無い貝です。
そんな、小型水槽向けの小さなコケ取り貝のコウモリカノコ貝を紹介します。
コウモリカノコ貝の飼い方
学名
Neritina auriculata
通称
コウモリカノコ貝
別名
バットマンスネールと呼ばれる事もあります。
大きさ
最大殻径は2cm程度。
比較として、10円玉を置いていますが10円玉の直径が23.5mmです。
それ位、小さい貝です。
好みの水質
水温 | 20~28℃ |
pH | 中性~アルカリ性 |
生息 | 汽水域 |
水温が低くなってくると動きが鈍くなってくるので、コケ取りなどの目的なら20~25℃程度の水温を維持した方がいいでしょう。
夏場で水槽の水温が高くなり過ぎると、コウモリカノコ貝にダメージを与えてしまいます。夏場には、しっかりと水槽の水温を下げる対策をしてあげる必要があります。
逆に、水温が低くなる冬場はしっかりと水槽用ヒーターやサーモスタットを設置して、水温を25℃程度になるように設定しておくといいです。
コウモリカノコ貝は、もともと汽水域に生息している貝です。
※極端に低いpHでは(pH5.5以下)貝類にとってかなりのダメージになります。
とても丈夫な貝ですが、水槽導入時の水質の変化に弱い面があるので、しっかり水合わせをする必要があります。
特に水温に関しては、水槽の温度に慣れさせてから水槽内に導入した方がいいです。
寿命
もともと、汽水域に生息している貝なので淡水環境などでは、それほど永く生きる事は出来ないです。ただし、個体差があるので絶対という事はありませんが、1年位と考えていた方がいいです。
他のコケ取り貝などは、ひっくり返って自ら起き上がる事が出来ずに死んでしまう場合が多いですが、このコウモリカノコ貝は、自ら起き上がる事が出来ます。
ただし、元々物に張り付く力が強い貝なので、ひっくり返っているという事は、コウモリカノコ貝の状態が悪い事が考えられます。
このような場合、割と早く死んでしまう事が多いです。
餌
水槽内に発生する緑藻・珪藻・デトリタスなどを食べるので、特別な餌は必要ないです。特にガラス面に付く、緑藻や珪藻を食べてくれます。
立ち上げたばかりの水槽や貝類を入れてコケ(藻)類が無くなり綺麗になった水槽では、餌の量が不足するかもしれません。
繁殖
元々汽水域に生息しており、繁殖するには汽水が必要になってくるので、淡水水槽内で増えてしまう事はありません。
しかし、ガラス面や石などの基質に1mm~2mm程の卵嚢を産み付ける事があるので、その卵嚢が鑑賞面を汚す事があるので、見つけ次第スクレーパーなどで削ぎ落す必要があります。
行動
夜行性のためか、照明が点いている時などはあまり動かず張り付いたガラス面などでじっとしている場合が多いです。しかし、照明を消して暗くなったら、動き出しガラス面や石・流木などに張り付きながらコケを食べたりしています。
また、大きさが小さいため、水草を葉っぱに乗ることも出来ます。ただし、水草の葉についたコケを取る事を期待しても、必ずしも水草に移動してくれるとは限りません。
移動スピードはフネアマ貝などと比べると遅い方なので、コケ取りを期待するなら60cm水槽なら数多くいれないといけないでしょう。
コウモリカノコ貝がガラス面とソイルの間に潜り込んで、前景水草などの植栽部分を荒らす事はありません。
以上の点などを考えると、やはりこのコウモリカノコ貝は30cm以下の小型水槽に向いたコケ取り貝でしょう。
また、吸い付く力が割りと強い方なので、ガラス面などに張り付いた状態から無理に引き剥がすとダメージを受けて死んでしまう事があります。
ガラス面と貝の間に、薄い下敷きのような物を滑りこませて剥がすなど、一工夫が必要となってきます。
コウモリカノコ貝の飼い方まとめ
通常水槽に入れるコケ取り貝は、大きさがあり小型水槽などではその存在が目立ってしまいますが、このコウモリカノコ貝は最大でも2cm程度と小さいため可愛らしさもあり、余り目立たず特に小型水槽にはピッタリなコケ取り貝です。
見た目は、フネアマ貝を小さくしたような貝で繁殖させるには、汽水環境が必要となり水槽内で繁殖し過ぎて困る事も無いコケ取り貝です。
特に小型水槽でコケ取り貝を導入したい方などにオススメなのが、このコウモリカノコ貝です。
更新日:2022/01/28
コメント