水槽の水温を下げる方法のまとめ 高水温を冷却する。

水槽用冷却ファンで水槽の水温を下げる アクアリウムTips
この記事は約6分で読めます。

水槽の水温が28℃を越えてくると、飼育している熱帯魚や高水温に弱い水草(特にシダ系)にダメージを与えてしまいます。

そこで、いかにして水槽の水温を下げるかが夏場の水槽管理での最重要課題となります。

当サイトでも3回に分けて冷却ファン・水槽用クーラー・家庭用エアコンを利用した水槽水温の冷却方法を紹介してきました。

そこで、種類・用途別に水槽水温の冷却方法をまとめてみました。

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水槽の水温を下げる3つの方法

以前、当サイトでも紹介したとおり、水槽の水温を下げるには3つの方法があります。

上記、記事内では内容を詳しく解説していますが、この記事内では簡単に概要のみを解説していきます。

水槽用冷却ファンを利用した水槽の水温を下げる方法

テトラ (Tetra)
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テトラ製のサーモスタット内蔵の冷却ファン。稼働温度約25℃固定タイプ。冷却ファン2個付きで60cm水槽に最適。

水槽用冷却ファンを使い、その気化熱を利用して水槽の水温を下げる方法です。

全体的に水槽の水温を室内温度より、約3℃程度下げる事が出来ます。

冷却ファンを利用するメリット

メリット
  • イニシャルコストが安い
  • 手軽に水槽に設置することができる
  • ランニングコストが安い

総じて、手軽にコストを抑えて水槽の水温を下げる事が出来るようになります。

冷却ファンを利用するデメリット

デメリット
  • 室内の室温・湿度に影響を受けて、水温があまり下がらない場合がある
  • 動作音(風切音)がうるさく感じる場合も
  • 水槽の水の減りが早くなる

室内の温度が余りにも高い場合は、水槽の水温が3℃程度下がってもあまり効果が薄い場合があります。

水槽用クーラーを利用した水槽水温を下げる方法

水槽用の専用クーラーを利用して、水温を下げる方法です。

水槽単体で利用する事を前提として作られているので、複数の水槽を持っている場合はその分の水槽用クーラーが必要となってきます。

海水水槽では、特に一番利用されている水温管理の方法でしょう。

また、その冷却方法の違いからチラー式とペルチェ式の2種類があります。

水槽用クーラーを利用するメリット

メリット
  • 安定して期待通りの水温を維持できる
  • 本体にヒーターコンセントが付いているタイプもあり、水槽の冷却と加温を同時に管理できる
  • 動作音が抑えられたタイプもある

安定して水槽の水温を管理・維持出来るのが最大のメリットでしょう。

水槽用クーラーを利用するデメリット

デメリット
  • イニシャルコストが高い
  • ランニングコストが高い
  • 水槽回りの配管が複雑になる
  • 水槽用クーラーの設置スペースの確保が必要になる
  • 廃熱処理を考えないと室内の温度が高くなる

イニシャル・ランニングコストともに高くなり、水槽周りに設置スペースを確保しなければならないのがデメリットになります。

家庭用エアコンを利用した水温冷却方法

家庭用エアコンで水槽の水温を下げる

室内に設置してある、家庭用エアコンを利用した水温冷却方法です。

水槽を設置してある部屋にエアコンが設置してあれば、それを利用する事で水槽の水温を下げて管理する事が出来ます。

複数の水槽が同じ部屋に設置してあり、その部屋にエアコンが付いてればこの方法が一番の方法になるでしょう。

エアコンを利用して水槽冷却するメリット

メリット
  • 室内全体を冷却するので、エアコン利用中は水槽水温を安定して維持できる
  • 熱帯魚だけでなく、その部屋に住む人も涼むことができる
  • もし水槽が設置してある部屋にエアコンが付いていたら、イニシャルコストがタダ

夏場はエアコンを使う機会が多いので、上手く活用すれば人も熱帯魚も快適になります。

エアコンを利用して水槽冷却するデメリット

デメリット
  • もし水槽を設置を設置してある部屋にエアコンがついてなければ、イニシャルコストが一番高い
  • 24時間稼働させた場合、ランニングコストが一番高い

イニシャル・ランニングコストが一番高くなるが、複数の水槽を設置している場合は、費用対効果は逆に高くなる場合があります。

24時間エアコンを稼働させるのに抵抗がある方は、スマート家電コントローラで必要な時のみ遠隔操作でエアコンを稼働させてみてはいかかでしょうか。

イニシャルコスト別の水槽水温を下げる方法

イニシャルコスト別(家庭用エアコン未設置の場合)

冷却ファン(2,000~3,000円程度) < 水槽用クーラー(10,000~50,000円程度)< 家庭用エアコン(60,000円以上)

水槽設置部屋に家庭用エアコンが設置して無い場合の順になります。

しかし、水槽を設置している部屋に家庭用エアコンが設置してある場合は、

イニシャルコスト別(家庭用エアコン設置済みの場合)

家庭用エアコン(0円) < 冷却ファン(2,000~3,000円程度)< 水槽用クーラー(10,000~50,000円程度)

となります。

ランニングコスト別の水槽水温を下げる方法

ランニングコスト別(水槽水温冷却方法)

水槽用冷却ファン(1ヶ月150円程度) < 水槽用クーラー(1ヶ月約3,000円程度) < 家庭用エアコン(1ヶ月3,000円~)

水槽用クーラー 400w稼動×12時間/1,000×23円/kwで算出

家庭用エアコン(6畳用)400w稼動×12時間/1,000×23円/kwで算出(実際には一度設定温度まで室温が下がってしまえば400wより相当少ない電気料で稼動が出来ます。)

他の水槽水温冷却方法

もちろん他にも水槽の水温を下げる方法はあります。

  • 凍らせたペットボトルを水槽に浮かべる。(水温を安定して下げれるかは?)
  • ガラス面に冷却材を貼り付ける。(相当な数を貼り付けないと水温を下げる事は出来ない。)

他にも水槽の水温を下げる方法があるかもしれませんが、急激な水温低下などは飼育している生体にダメージを与えるので気をつけましょう。

水槽の水温を下げる方法のまとめ

水槽を複数本同じ部屋に設置しているなら、家庭用エアコンの24時間稼動が一番効率が良くイニシャルコスト・ランニングコスト共に抑えることが出来る方法になります。

それでもランニングコストが気になる場合は、室内温度が上がりやすい昼間はエアコンを利用して、夜間は冷却ファンを併用する事で、さらにランニングコストを抑える事が出来ます。

水槽をガラス面を断熱材で覆う事で、水温の上昇を和らげることもできます。

色々な組み合わせで、ランニングコストを抑えて夏場の水槽の水温冷却を試してみて下さい。

更新日:2023/07/12

コメント

  1. 紅夫 より:

    初めましてですかね?
    いつも拝見さしてもらってます(^^)
    部屋を閉めて一ヶ月28度設定でエアコンかけ続けると割と電気代安かったですよ(*≧∀≦*)
    さらにサーキュレーターや扇風機も併用してうちでは28度を超えることはありませんでしたよ(๑•̀ㅁ•́ฅ✧
    参考程度に…
    また覗きに来ます( ●• ਊ • ●)

    • ブラックコーヒー ブラックコーヒー より:

      >紅夫さん
      たぶん、初めましてです?
      こんなブログを見て頂きありがとうございます。

      >部屋を閉めて一ヶ月28度設定でエアコンかけ続けると割と電気代安かったですよ(*≧∀≦*)
      さらにサーキュレーターや扇風機も併用してうちでは28度を超えることはありませんでしたよ(๑•̀ㅁ•́ฅ✧

      エアコンかけるならやはり24時間稼動した方が効率がいいですよね。
      最近のエアコンはさらに省エネタイプになっているので電気代を抑える事が出来るみたいです。

      サーキュレーターや扇風機を併用したら、人間も涼めて一石二鳥ですね。

      自分は家族(財務大臣w)の理解を得るのが難しいので、今はエアコンと冷却ファンの併用で夏場はしのいでいます。

      また、覗きに来て下さいw

  2. 凜まま より:

    こんばんは。
    愛するメダちゃんたちの水槽に油膜が発生し、検索してたどり着きました。
    大変助かりました!
    ありがとうございます!
    水温調整も悩ましかったので、記事を参考に検討したいと思います!

    • ブラックコーヒー ブラックコーヒー より:

      >凜まま さんへ
      コメントありがとうございます。
      ブラックコーヒーです。

      水温調整の記事を是非参考に、メダちゃん達の快適な水槽環境を構築してみて下さいね。

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