前回は、コリドラス・ピグミーが水草やガラス面に産卵した卵を採卵し、サテライトに入れ孵化、そして、給餌するための餌の選定をするところまででした。
今回は、コリドラス・ピグミーの稚魚が卵から孵化し、給餌をし徐々に育っていった2週間までの繁殖育成記録です。
新たに産卵していたので、同じサテライト水槽に入れて後から孵化したコリドラス・ピグミーの稚魚もいます。
そんな、コリドラス・ピグミーの繁殖育成記録~孵化・給餌・2週間までです。
孵化したてのコリドラス・ピグミーの稚魚
水温は、約23℃です。
卵から孵化したてのコリドラス・ピグミーの稚魚です。
体長は4mm程の大きさです。1匹が孵化すると、一気に他の卵から孵化し始めました。
6個の有精卵のうち5個が孵化し、1個が孵化する途中で力尽きたようでした。
余りの小ささに肉眼で見るのもなかなか大変ですが、孵化してまもないですがチョコチョコと動き回っている稚魚もいます。
逆に、サテライトの壁面に貼り付いているかのように、ジッとしている稚魚もいます。
この動き回っている稚魚と割とジッとしている稚魚で、この後の1週間で大きな違いが出ているようです。
孵化したて:5匹
孵化後1週間
水温は約25℃。
サテライトの底面に汚れが溜まって汚いですが、一応稚魚の存在は確認出来ます。
小さいながらもヒゲがはっきりと分かります。
拡大するとこんな感じです。
コリドラス・ピグミーの体側にある黒い線は見る事は出来ず、稚魚斑のような黒い点々が体にあります。
産まれたばかりの稚魚は、ヨークサックが付いていて2~3日は餌を食べずに生きていますが、その後しっかりと餌を食べないと餓死してしまいす。
餌としてPSBを4日程与えましたが、しっかりと食べれているのか分かりません。
残念ながら孵化してから1週間の間で、5匹中3匹が落ちてしまいました。
水質が悪化していたのか、餌を上手く食べれなく餓死してしまったのか。
孵化してから1週間程度が、まずは一つのヤマ場に感じます。
残った稚魚は2匹ですが、本水槽内でコリドラス・ピグミーがさらに産卵しており、それを採卵しこのサテライト内にさらに6個追加されました。
そして、最初に孵化したコリドラス・ピグミー稚魚が孵化後1週間目、後から追加した卵から次々と稚魚が孵化をしました。
今度は、6個全ての卵から孵化をして孵化1週間違いの稚魚がサテライトの中に混在する状態になりました。
孵化1週間:2匹(孵化5匹) 孵化したて:6匹
繁殖環境の見直し
まずは、コリドラス・ピグミー稚魚の繁殖水槽になっているサテライトの環境を見直しました。
昼間はもちろん明るいのですが、さらに夜間(21:00~27:00)は水槽の照明が点灯しているので、常にサテライト内が明るく落ち着かないかもしれないので、サテライトを覆うカバーを被せてみました。
これで、夜間(21:00~27:00)の水槽照明点灯時以外は、サテライト内は暗い状態に。
さらに、ちょっとした隠れ家や餌になる微生物が付きそうなウィローモスも入れてみました。
また、稚魚に与える餌もPSBから冷凍ベビーブラインシュリンプに変えてみました。
孵化後2週間
8日目
餌を冷凍ベビーブラインシュリンプに変えたので、稚魚がブラインシュリンプをしっかり食べたのかが分かるようになりました。
しっかりとブラインシュリンプを食べた稚魚のお腹は、オレンジ色に膨れているので安心出来ます。
後は、餌を与える前に残ったブラインシュリンプを吸い出して、再度新しい餌を投入を繰り返す日々です。
孵化したての稚魚もいますが、食べる食べないに拘わらず、常に餌がある状態に。
①が孵化してから8日目の稚魚で、②が孵化して2日目の稚魚です。
①孵化8日目:2匹(孵化5匹) ②孵化2日目:6匹(孵化6匹)
13日目
①が孵化してから13日目の稚魚になります。
残念ながら1匹落ちてしまったので、最初に産まれた稚魚は残り1匹となりました。
②が孵化してから7日目の稚魚です。
たった1週間産まれてから違うだけですが、体の大きさが全然違います。
残念ですが、2匹落ちてしまいました。
サテライトを下からみると、ブラインシュリンプを食べて、お腹がオレンジ色になっているのがハッキリと分かります。
ここまでくると、お腹の部分のオレンジ色が小さいと不安になりますが、大きいと安心出来ます。
後から生まれた稚魚の方も、薄っすらとお腹の部分がオレンジ色になっています。
落ちてしまった稚魚をみると、お腹の部分がオレンジ色になっていないので、上手く餌を食べられなかったのかもしれません。
①孵化13日目:1匹(孵化5匹) ②孵化7日目:4匹(孵化6匹)
まとめ
繁殖水槽になっているサテライトの環境を見直して、稚魚用の餌を冷凍ベビーブラインシュリンプに変更しました。
先に産まれたコリドラス・ピグミーの稚魚は、とうとう1匹となってしまいましたが、しっかりと餌を食べているので何とか育って欲しいものです。
稚魚を育成すると餌やりなど常に気を配らないと大変ですが、日々大きくなっていく姿が非常に可愛いものです。
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