底物系の熱帯魚として人気のあるコリドラス。その中でも目の部分にある黒いアイバンドと背中の黒いバンド、そして、オレンジ色になる頭。そのコントラストが綺麗で仕草も可愛い、コリドラス・デュプリカレウス。
見た目が似ているコリドラス・アドルフォイより、背中のバンドが太いのが特徴のコリドラス・デュプリカレウスの飼育方法(水温・大きさ・好みの餌・飼育環境・特徴など)を解説します。
コリドラス・デュプリカレウス(ハイバンドアドルフォイ)の飼育方法
学名
Corydoras duplicareus
通称
コリドラス・デュプリカレウス、ハイバンドアドルフォイ
大きさ
最大5cm程度
好みの水質
水温は22~27℃
pHは弱酸性~中性、硬度は軟水~中硬水がいいですが、コリドラス・デュプリカレウスの飼育に最適なのは水質は弱酸性の軟水です。弱酸性の水質で飼い込めば、綺麗な発色を見せてくれます。
若干、高水温に弱い面を持っているので夏場の高水温時には注意が必要です。
夏場で水温が高温になる時期は、冷却ファンやクーラーなどを使って、水槽の水温を30℃位までに保てれば大丈夫です。
遊泳・群泳性
コリドラス・デュプリカレウスと同サイズのコリドラスが水槽内にいる場合は、一緒に良く群れて泳いでいます。
調子がいい時などは水槽前面を上下に泳いだりと、見ている飼育者を楽しませてくれます。
性格
コリドラス・デュプリカレウスは、非常に温和な性格です。
個体差があるかもしれませんが、ワイルドとブリード個体ではワイルド個体の方が臆病な傾向があります。
逆にブリード個体は水槽前に人が立っても、あまり水槽の奥へ逃げてしまう事が少ないです。
寿命
大体3~5年位です。
好みの餌
人工飼料や冷凍赤虫などなんでも、底に落ちている物を突くようにしながら吸い込み、エラで濾すように食べます。
赤虫などが一番嗜好性が高いですが、水槽内に残った赤虫が飼育水を汚しやすいので、与える際は赤虫が食べられない箇所に残ってしまっていないか注意が必要です。
また、餌があれば常に食べるので、餌の与えすぎによる太り過ぎにも注意が必要です。
飼育環境
コリドラスは底面を突いて餌を食べます。口から吸った物をエラから排出してエラ内に引っ掛かった物を食べているので、出来れば細かい砂系がいいでしょう。
また、その色合いと水質に影響を与えにくい性質から水草レイアウト水槽の化粧砂としても重宝します。
角が無い砂なので、コリドラスの特徴のヒゲを痛めたりする事がないでしょう。また、餌を良く食べて糞を良くするので、底床面が汚れがちになります。
底面をしっかり掃除しないと大事なヒゲが溶けたり、病気を発症したりするので底面の小まめ掃除は必須です。その掃除がしやすいという点でも、細かい砂系の底床材がコリドラス系全般の飼育には適しています。
コリドラス・デュプリカレウスを飼育する上で、飼育水は新しい水を好みます。そこで、飼育水のこまめな換水も、体調を良くさせる上で良いことです。
混泳について
温和な性格なので他魚に危害を加える事が無い為、色々な魚種と混泳が可能です。
ただし、食欲旺盛で餌を底面まで食べに来る種の熱帯魚だと、餌を先に食べられてしまう事が多くなります。餌を食べるのに貪欲な魚種との混泳には、この点には注意した方がいいです。
ただし、コリドラス同士ならそのような問題が起きにくいので、あまり考える必要はないです。
コリドラス・デュプリカレウスの特徴
コリドラス・アドルフォイと見た目が非常に似ていますが、コリドラス・デュプリカレウスが背中のバンドが太くさらに尾びれの根元までそのバンドが続いているのが特徴です。
ショップでは、アドルフォイや本種が混同して売られている事も多いです。
まとめ
底物系の熱帯魚の中でも主役級の存在感を見せてくれるコリドラス・デュプリカレウス。弱酸性の軟水でしっかりと飼い込んで発色した体色はとても綺麗です。
また、底を突いてエラから砂を出す仕草も、コリドラスファンにとって見ていて飽きない所でしょう。
是非、コリドラス・デュプリカレウスを複数飼いして、繁殖などにもチャレンジしてみて下さい。
更新日:2023/03/07
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