熱帯魚の中には体が透明な種がいますが、その中でも神秘的な透明さを魅せてくれて不思議な印象を与えてくれるトランスルーセント・グラスキャット。
複数匹で飼うと水槽の中層付近で群泳する様子を見せてくれます。
特に、子供達にはとても不思議な熱帯魚に見え、いつまでも群泳している姿を眺めている位です。
そんな、透明な体が魅力的なトランスルーセント・グラスキャットの飼育方法(水温・餌・混泳・大きさや注意点など)を解説します。
トランスルーセント・グラスキャットの飼育方法
学名
Kryptopterus bicirrhis
通称
トランスルーセント・グラスキャット、グラスキャット
大きさ
最大8~10cm程度になります。
好みの水温・水質
水温 20~27℃
水質 弱酸性~中性
※白点病に掛かりやすい為、新たに水槽に導入する際はしっかり水合わせを行って下さい。
遊泳・群泳性
トランスルーセント・グラスキャットは、あまり活発に水槽内を泳ぐ種ではありません。
また、飼育数が少なければ、日中物陰に隠れるようにしています。
しかし、複数飼い(最低でも5匹以上)したら、よく群れを作って水槽中層付近をゆったりと泳いでいます。
性格
非常におとなしい性格で、他魚に自ら攻撃を加えるような種ではありません。
ナマズの仲間で、そこそこ大きくなる為、口に入るサイズの稚魚や稚エビは食べてしまう事があるでしょう。
しかし、積極的に捕食するような事は無いです。
また、昼間はあまり活発的に活動せず、夜間行動する夜行性です。
寿命
大体3~5年位です。
餌
人工飼料や冷凍赤虫など、なんでも食べます。
日中は、あまり餌を食べようとしない事がありますが、その時は夜、照明を消灯させた直後に給餌したら、かなりの勢いで餌を食べてくれます。
また、思った以上に大食漢なので、餌の量が少なく痩せさせないように注意したほうがいいです。
ただし、内蔵が小さいためまとめて大量の餌を与えると、体調を崩す事があります。
1回に与える餌の量を少なく(1回あたり1~2分で食べきれる量)、1日に複数回与えるようにした方が健康的に育てる事が出来ます。
混泳について
先程の性格の部分でも触れましたが、非常におとなしい温和な性格のなので、混泳させる熱帯魚が同程度の温和な性格であれば十分混泳させる事が出来ます。
ただし、よく群泳するという事はそれだけ臆病だと言えるので、混泳させる熱帯魚が激しく泳ぐような種だと、怖がり物陰に隠れてしまう事があります。
遊泳する層が中層付近なので、その遊泳層が被らない熱帯魚等と混泳させるといいです。
水槽底面を中心に遊泳層とする、コリドラスなどとは相性がいい混泳相手です。
飼育する上での注意点
白点病に掛かりやすい種の為、新たに水槽に導入する際はしっかり水合わせを行って下さい。
水槽導入時には、1週間程度温度可変式ヒーターなどを使用して、水温を敢えて27℃程度と少し高めに保ち、徐々に25℃まで飼育水温を下げていくといいです。
水温・水質の急変などには、注意した方がいいでしょう。
また、日頃の水換えを行う際も水質が急激に変わらないように、ある程度慎重に行った方がいいでしょう。
飼育水が汚れて水質が悪化してくると、透明な体色が白濁りしてきます。
その際は、水換えをしっかり行う必要があります。
また、体調を崩したりすると、やはり体色が白濁りしてきます。
水温・水質の急変に注意して飼えば、そこまで神経質になる必要はありません。
まとめとして
透明な体色で水槽中層付近を群れて泳いでくれる、トランスルーセント・グラスキャット。
水温・水質の急変に注意して飼えば、丈夫な種です。
もし、飼育されるなら臆病な性格なので、是非複数匹(5匹以上)導入して群泳させる事をオススメします。
子供達にもその透明な姿が魅力的に見えるみたいで、非常に興味を示してくれます。
最終更新日:2019/03/02
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