サイアミーズ・フライングフォックスの飼育方法!水温・餌・混泳・大きさや注意点!

黒髭コケを食べるサイアミーズフライングフォックス 熱帯魚
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水槽内に発生する黒い髭状のコケ(黒髭コケ)を、食べてくれる事で有名なサイアミーズ・フライングフォックス。緑藻や珪藻といった藻類は、エビなどが食べてくれますが、黒髭コケを食べてくれる熱帯魚等は、このサイアミーズ・フライングフォックス以外ほとんど聞いた事がありません。

水草水槽内に、黒髭コケや藻等が発生したら除去するのが非常に面倒なので、予防目的で水槽に導入する機会が多いです。サイアミーズ・フライングフォックスを飼う上でのメリット・デメリットを理解して、水槽に導入したら水槽のメンテナンスフィッシュになってくれるでしょう。

そんな、黒髭コケを食べてくれるサイアミーズ・フライングフォックスを水槽で飼う上での適正水温や餌、混泳、大きさなどについての飼育方法を解説します。

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サイアミーズ・フライングフォックスの飼育方法

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古くから水槽のコケ取りとして有名で、除去が困難な黒いヒゲ状のコケを食べてくれるということで重宝します。

学名

Crossocheilus siamensis

通称

サイアミーズ・フライングフォックス

大きさ

最大10~15cm

好みの水質

水温 22℃~26℃位
pH 弱酸性~中性
硬度 軟水~中硬水

適応水質範囲も幅広く、飼育自体も簡単な種です。

遊泳性

サイアミーズ・フライングフォックスの遊泳性

サイアミーズ・フライングフォックスは、かなり遊泳性が有りとてもすばしっこくて、水槽内から取り出す時に苦労します。しかし、捕まえるコツがあります。瞬間的な素早さは非常にありますが、その持続性はありません

1分程度追い掛け回すと(あまりオススメ的ではありませんが)、かなり疲れ果てて動きが鈍くなります。その状態になってから、網で掬えば簡単に取り出せます。

水槽内のレイアウトが、崩れてしまわないように注意して下さい。

性格

まったく臆病なところは無く、水槽内を縦横無尽に泳いでいます。というよりも、馴れればガラス面に沿って上下に動き回ったり、暇があれば水草や底床など常に餌を求めて突いています。

寿命

最大で10年程度生きますが、水槽外へ飛び出す事が多いので、本来の寿命を全うするのは難しいです。

人工飼料や冷凍赤虫など、何でも食べます。底面に落ちている餌も食べています。また、馴れてきたら、水面に浮かんでいる餌も食べに来ます。

どちらかというと、水槽内に生えたコケ(藻類)を食べてもらう為に導入しているケースが多いと思うので、なるべく餌を与えすぎない様にした方がいいでしょう。常に餌を求めて、コケや底面に落ちた餌でも食べている状態ですので、すぐに大きくなります。

成長速度

普通にサイアミーズ・フライングフォックスを飼っていると、他魚に与える餌も貪欲に食べてしまい、直ぐに大きくなります。1年であっという間に大きくなるので、水槽内に生えたコケ予防や駆除目的なら、餌の与え方を考える必要があります。

混泳について

サイアミーズ・フライングフォックスの混泳について

まだ、サイアミーズ・フライングフォックスの体長が小さい時は、他の熱帯魚との混泳で問題がある事はありません。しかし、体長が混泳している他の熱帯魚より大きくなってきた時に、自分が食べている餌を横取りしようとする熱帯魚に対しては、追い払うなどの攻撃をする時があります。

大きくなった時に若干、自分の体より小さい熱帯魚に対して、餌の時間は気性が荒くなる傾向があります。それ以外では、全然他の熱帯魚に対して害を与える事が無いので、混泳自体は大丈夫だと思います。

他魚に与えた餌の残りも貪欲に食べてしまうので、餌食いの遅い種との混泳には注意が必要です。
体長が大きくなった時には、ミナミヌマエビなどの小さいエビ等は、食べられてしまう事もあります。

水槽に導入するメリット・デメリット

サイアミーズ・フライングフォックスを水槽に導入するメリット・デメリット

メリット

まず、サイアミーズ・フライングフォックスを導入した場合、水槽内のコケ発生を予防する事が出来るのが最大のメリットでしょう。サイアミーズ・フライングフォックスを導入していると、明らかに緑藻や黒髭コケなど藻類の発生が少ないです。

水草や流木・石などに付いているコケなどの食べる物を求めて、常に啄ばんでいる事がその理由でしょう。水槽内のコケ発生に対する予防的導入なら、60cm水槽に1匹でも十分ではないでしょうか。

30cm水槽だと、大きくなった時に異様に目立ってしまうので、別途大きな水槽が用意出来ないなら見送った方が無難です。黒髭コケ対策なら他の方法で対処した方がいいです。

デメリット

もちろん、サイアミーズ・フライングフォックスを、水槽に導入する上でのデメリットもあります。
体がまだ小さい時は、水草や流木などを啄ばんでいる姿も非常に可愛らしいので、水槽に何匹も導入したくなって来ます。

しかし、成長速度が早くすぐに体長が10cm以上になるので(水槽内にコケや餌などが多くあった場合)、まず、水槽内でその大きくなった姿が目立つようになります。体が大きく、そして、太くなった姿で、60cm水槽サイズでも激しく動き回るので持て余す様になるでしょう。

また、餌の項目でも書きましたが、大きくなった時に餌を食べている際には、餌に群がる他の熱帯魚を追い払ったりと多少気性が荒くなります。あと、遊泳性が非常にあるので、水槽の外へ飛び出す事が多いです。

サイアミーズ・フライングフォックスを水槽で飼う場合は、水槽の蓋は絶対にした方が飛び出し事故が防げます。自分の場合、サイアミーズ・フライングフォックスを何匹か飼って死なせた原因のほとんどが、水槽外への飛び出しによるものです。

ショップで買う時の選別方法と注意点

サイアミーズ・フライングフォックスをショップで買う時の選別方法と注意点

体長が3~4cm程度の幼魚の状態で売られている事が多いと思いますが、その際、底面を良く啄ばんでいる個体を選べば、自分の水槽に導入しても良くコケ類を食べてくれるでしょう。

また、サイアミーズ・フライングフォックスとよく似た、フライング・フォックスがいる点に注意しなければなりません。良く成魚になったらコケを食べないと言う場合がありますが、それはフライングフォックスの事でしょう。

サイアミーズ・フライングフォックスの場合は、成魚になってもコケ(藻)類も食べてくれます。見分け方として、サイアミーズ・フライングフォックスは体側の黒いラインが尾びれまで入っており、また、口の部分に2本ヒゲ?があります。

しかし、サイアミーズ・フライングフォックスに似ている「フライングフォックス」は、体側の黒いラインが尾びれまで入っておらず、また、口の部分にヒゲが無いという所で見分けて下さい。

まとめとして

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古くから水槽のコケ取りとして有名で、除去が困難な黒いヒゲ状のコケを食べてくれるということで重宝します。

水槽内に発生する藻や黒髭コケ等を食べてくれる、生物兵器として有名なサイアミーズ・フライングフォックス。

サイアミーズ・フライングフォックスを飼う上でのメリット・デメリットを理解して水槽に導入すれば、きっとサイアミーズ・フライングフォックスは、あなたの水槽のメンテナンスフィッシュになってくれるでしょう。

60cm水槽で1匹でも、十分な活躍をしてくれるでしょう。

最終更新日:2023/03/20

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2012年夏に娘が2匹のミナミヌマエビを貰って来たのが事の始まり。
アラフォーのおっちゃんです。
アクアリウムでの失敗なども記録しているので、反面教師にしてもらえば嬉しいです(笑
嫁・息子1・娘1匹と生活しています。

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