通常ガラス水槽を買ってきたら、水槽のガラス面はもちろん透明です。
その透明さゆえにフィルターの配管ホースや吸排水パイプ類、ヒーターの電源コードなどが目立ってしまい、その見た目が邪魔くさくなってくる事があります。
そこで、ガラス水槽の背面にバックスクリーンを貼る事によって目隠しをしたくなったり、水槽の印象を変えてみたりと、水槽背面にバックスクリーンを貼る目的が出て来るのでは。
そこで、バックスクリーンの色別に貼る意味・効果などをメリット・デメリットを交えてまとめてみました。
水槽にバックスクリーンを貼っていない場合

ガラス水槽背面に、バックスクリーンなど何も貼っていない状態です。まず背面がはっきり見えているので、コード類・フィルターのホース類が見えています。
あと水槽自体を部屋の壁の前に置く事が多いと思いますが、その際壁紙の色・柄によってはそれが逆に目立ってしまう場合もあります。
背面に見えているのが白い壁紙であれば、そこまで違和感は無いでしょうが。
水槽にバックスクリーンを貼らないデメリット
- 水槽内へ全ての方向から光が入るのを熱帯魚が怖がり、臆病な熱帯魚ほど草陰等に隠れたり、場合によっては調子を落としてしまう事がある。
- 水槽内のコード類・ホースなどが目立ってしまう(取り回し方によっては目立たない事もありますが)
- 水槽の背面ガラスに水槽水が流れ付いていた場合、その後白い水垢となって目立つ事がある。(水槽をメンテする際などについうっかり水がこぼれてしまった際、水槽正面のガラス面などは拭けますが、壁に面している背面は気付き難いです。)
こんな所でしょうか。もし他にあればコメント等で教えて下さい。
水槽に青のバックスクリーンを貼った場合

先程のガラス水槽の背面に、青のバックスクリーンを貼った状態です。
思ったより人影等が反射して、写真に写っていますw写真を撮る腕なのでしょうが。
ガラス水槽の後面が見えない状態なので、もちろん、黒いコード類やホース類は目立ちません。
あと、水槽内に設置している黒い配管も、若干目立ち難くなってます。青でも薄い青や濃い青などありますので、水槽内の雰囲気は変わると思います。
でもやっぱり青のバックスクリーンは、海水水槽が一番似合うのでしょう。
水槽に青のバックスクリーンを貼るメリット・デメリット
- 海水水槽なら海の雰囲気を出せる。
- 水草等の見え方にメリハリが出やすい。
- 黒い配管類なら、余り目立たなくなる。
- 光が入らない面が出来るので、熱帯魚を落ち着かせる事が出来る。
- 薄い青(半透明なタイプ)のバックスクリーンなら、レイアウトで遠近感を出しやすくなる。
- 水槽のガラス背面に付いたコケ(藻)が目立ち難い。
- 濃い青のバックスクリーンだと水草レイアウトで遠近感が出難い。
- 人影が反射しやすい。
- 水槽ガラス面に付く水垢が目立つ。
デメリットと言えば、こんな所でしょうか。特に水槽ガラス面に付く水垢は白いので、青のバックスクリーンだと目立ちます。
水槽に黒のバックスクリーンを貼った場合
今度は、ガラス水槽の背面に、黒いバックスクリーンを貼った水槽の写真です。
ピントがボケて醜くてすいませんw
黒い背景になるので、水槽内で泳いでいる熱帯魚が引き締まって見えます。また、水槽内に設置してある黒い配管類も、かなり目立たなくなりました。
水槽に黒のバックスクリーンを貼るメリット・デメリット
- 水槽内の水景が引き締まる。
- 水槽内にある黒いコード類・配管類が目立たなくなる。
- 熱帯魚の体色が、引き締まって綺麗に見える。
- ガラス背面側に付いたコケ(藻)が、かなり目立ち難い。
- 水草レイアウト等で遠近感を出し難い(テクニック次第ですが)
- 人影が反射しやすい。
- 水槽ガラス面に付く水垢が目立つ。
総じて、青のバックスクリーンを貼った場合のデメリットと似ています。
水槽にミスト風のバックスクリーンを貼った場合

まるっきり水槽のレイアウトが違うのでイメージが変わってしまいがすが、ミスト風(スリガラス風)のバックスクリーンを背面に貼った水槽です。
ミスト風(スリガラス風)のバックスクリーンを水槽背面に貼ると、水槽内が明るく見えるようになります。
あと、水槽自体も同じ物ですが奥行き感が違って見えます。(レイアウトが違うので何とも言えませんが)
水槽にミスト風のバックスクリーンを貼るメリット・デメリット
- 水景に遠近感が出しやすくなる。
- ガラス背面の水垢の後が目立たなくなる。
- 水槽内が明るく見える。
- 水槽背面がボヤケル事により少し目立ちにくくなる。
水草レイアウトをする場合には、特に遠近感によって水槽内に奥行き感を出す必要が出て来ます。
ミスト風のバックスクリーンを貼ると、背景がボケる事により遠近感を出しやすくなります。
その理由は、水草レイアウトに使える4つの遠近法 その1~色彩遠近法と空気遠近法の記事に書いてあります。
あと、ガラス面の水垢が目立たなくなるのも、ミスト風のバックスクリーンを貼る大きなメリットだと思いますw
頻繁にメンテナンスをしなく済むようになりますw
(絶対にした方がいいですが)
- 水槽背面が半透明なので、水槽外側にある黒いコードやホース類が少し目立つ。
- 水槽内に黒いコードや配管があると目立つ。
- 室内の壁紙が白以外だと少し目立つ。
これ位でしょうか。
水槽内のコード類の取り回し方によっては、目立たなくさせる事も出来るのでしょうが。
水槽へバックスクリーンの貼り方
バックスクリーンを貼るのに必要な道具類
- カッター
- 霧吹き
- ゴムヘラ
- 中性洗剤
- タオル
上記5個の道具が、基本的には必要になってきます。
ゴムヘラの代わりに三角定規等でも出来ますが、先が尖っているのでフィルムを押し当てる時に、バックスクリーンに穴を開けてしまう事があります。
出来ればゴムヘラの方がいいでしょう。
中性洗剤を霧吹きに少し入れて、あとはバックスクリーンを貼る水槽ガラス面に吹き付けながらバックスクリーンを貼っていきます。
バックスクリーンの貼り方等は、動画を見てもらえば解ると思います。
バックスクリーンの貼り方動画
バックスクリーンを貼る時の注意点
いかに水槽ガラス面とバックスクリーンの間に入った、気泡を綺麗に抜くかがポイントです。
水槽ガラス面とバックスクリーンの間に入った空気を出すために、余りにも強く擦りすぎると小さい穴を開けてしまう事があるので注意する必要があります。
水槽にお手軽にバックスクリーンを貼るなら塩ビ製がオススメ
今まで紹介してきたバックスクリーンは、水槽を設置する前にバックスクリーンのフィルムをガラス面に貼り付けるタイプの物でした。
このタイプはガラス面とバックスクリーンの間に水滴が入ったりする事が無いですが、水槽を設置した後に張替えたり、水槽の模様替え的な感じでバックスクリーンを張替えるのには不向きなタイプです。
しかし、水槽を設置した後でもバックスクリーンを貼り付けることが出来るのが、塩ビ製のバックスクリーンです。
ペラペラのバックスクリーンとは違い、適度な硬さがあるので水槽のガラス面にピタッと貼り付けられます。
塩ビ製のバックスクリーンは、ガラス縁などにセロハンテープ等で固定するタイプなので、水槽設置後でも張替えが出来て、カラーもいくつか用意しておけば気分によって張替える事も可能なのはいいですね。
水槽にバックスクリーンを貼る意味と効果の色別まとめ
- 水槽内へ全ての方向から光が入るのを熱帯魚が怖がり、臆病な熱帯魚ほど草陰等に隠れたり、場合によっては調子を落としてしまう事がある。
- 水槽内のコード類・ホースなどが目立ってしまう(取り回し方によっては目立たない事もありますが)
- 水槽の背面ガラスに水槽水が流れ付いていた場合、その後白い水垢となって目立つ事がある。(水槽をメンテする際などについうっかり水がこぼれてしまった際、水槽正面のガラス面などは拭けますが、壁に面している背面は気付き難いです。)
水槽の背面などにバックスクリーンを貼る事によって、水槽内の見た目が変わる効果と水槽内が外側からまる見えでは無くなるので、熱帯魚の警戒心を弱めてくれます。
ガラス面に貼り付けるタイプだと、綺麗に貼れた時は水槽のグレードが1ランク上がった感じがします。
水槽を立ち上げる時やリセットをするついでに、気分転換でバックスクリーンを貼ってみたら水槽内の印象も大きく変わり面白いですよ。
更新日:2023/03/28
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