黒髭コケ(紅藻類)の発生原因と対策・対処・除去方法!

黒髭苔 コケ・藻
この記事は約8分で読めます。

水槽内に突然生える黒髭コケ(黒ヒゲ苔)。この黒髭苔と格闘しているアクアリストは非常に多いと思います。特に水草水槽をしているアクアリストにとってこの黒髭苔の発生は、特に悩ましい事です。

また、この苔が生えた事でアクアリウムに対する熱が冷めてしまいアクアリウム自体をやめていく人もいるでしょう。そんな、悩めるアクアリスの方に送る黒髭コケの発生原因、そして、その対策・対処の方法です。

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黒髭コケとは

まず黒髭コケとは、紅藻類に分類されます。海水水槽等をしている方なら知っている方も多いと思います。そもそも、紅藻類とは海に約2,000種類・淡水で約200種類存在しているそうです。

紅藻類を身近な物で言えば海苔の仲間にあたるそうです。

黒髭コケが必要とする養分

黒髭コケは紅藻類に分類されるので、紅藻類が必要とする養分は何かとなります。

ずばり、リン酸になります。水草の生長に欠かせない、チッソ・リン酸・カリウムの三大栄養素の一つです。

そして、特にアクアリウムをする上で一番過剰になってしまうであろうリン酸を栄養源として黒髭コケ(紅藻類)は成長します。

水草の栄養要求量

陸上の植物であれば、チッソ・リン・カリウムの肥料要求比率が1:1:1となりますが、水草は抽水性植物であるため要求比率が1:0.1:0.5となります。また、人工飼料に含まれているチッソ・リン・カリウムの配合比率で見てみると1:0.3:0.15となるそうです。

水草が必要とする割合では0.1しか必要のない状態で、熱帯魚へのエサで0.3も多く与えているような形になります。単純には言えませんが、エサをやることで間違いなくリン酸は過剰になっていくと言えます。

そして、水草のリン酸の消費自体が少ないので水槽内にリン酸が余剰な状態になる事になります。

黒髭コケの栄養素のリン酸を減らすには

水槽内に過剰になる栄養素を減らして藻類の発生を防ぐために水換えを行ったりするでしょう。しかし、普通に水換えを行っていてもチッソやカリウムは水槽外に持ち出せてもリン酸自体は減らす事は出来ません。

リン酸イオンは鉄イオンと再溶解しない形で水槽内に沈殿するので、普通に水換えを行っているだけではリン酸の量を減らす事が出来ません。

沈殿・蓄積されたリン酸は、水槽の汚泥物やフィルターなどに汚泥物としての溜まるので定期的にフィルターをメンテナンスすると水槽内のリン酸を減らす事が出来ます。ソイルの隙間に溜まった汚泥など、出来れば定期的に吸い取った方がリン酸を排出するという目的では重要になるでしょう。

レッドフィールド・レイショー

レッドフィールドレイショー

画像引用元:初めての水草アクアリウム

レッドフィールドという研究者が「藻類の種類が水中の窒素とリンの比率により決定される」という説です。赤字の部分が藻の発生要因が高くなる部分で太字の部分が安定している状態みたいです。

これを見るといかに水草水槽をする上でもリン酸の要求量が少ないかが解ります。

 黒髭コケを成長させる光の波長

黒髭コケ(紅藻類)を成長させる光の波長があります。植物は通常、青と赤の光が必要で緑の光は必要としていないと言われています。

水草等の吸収波長

画像引用元:植物と光

水草の色素体として、クロロフィルaとクロロフィルbの色素体を持っていてその光の吸収波長が生長要因となります。そして、他の色素体では吸収が難しい緑色波長を色素体として持つのが黒髭コケ(紅藻類)となります。

黒髭コケ成長する光

画像引用元:植物と光

図を見てもらうと解りますが、アクアリストの天敵である藍藻・黒髭(紅藻類)は、クロロフィルa・カロチン、そして、一番強くフィコビリンの色素を持っている事が解ります。

要するに、水草や他の藻類が成長するために必要なクロロフィルを使いながらさらに、必要としない緑色~黄色付近の色素のフィコビリンを一番効率良く使って成長すると言う事になります。

照明の光を青と赤にしたら、藍藻や黒髭コケは発生しにくいという事になりますが、鑑賞目的の水草水槽等では現実的ではないでしょう。ただ、頭にこの事が入ってれば少しは対策する上で違ってくると思います。

黒髭コケを発生させないための方法

先程も書きましたが、水槽内にリン酸が過剰になったときに発生しやすいと考えられます。そこで、いかにリン酸を減らすかが重要になってきます。

リン酸の発生源を減らす

まずは、水槽内のリン酸が増える理由を考える必要があります。先程も書きましたが、熱帯魚への餌にはリン酸が多く含まれています。熱帯魚へ餌を与えて、食べ残しの餌が水槽内に残っている場合は、早く取り出す必要があります。

また、飼育している熱帯魚の死骸が水槽内にある場合にも早く取り出す必要があります。生体にはリン酸が含まれているので、その生体の死骸からはリン酸が多く放出されます。それが原因で、水槽内のリン酸が増える事にもなります。

水草は、栄養分としてリン酸を必要としています。そのリン酸を含んだ水草が、水槽内で枯れて残っている場合にも水槽内にリン酸を放出するので、早めに取り出す必要があります。

また、水草への栄養として与える肥料にもリン酸が大量に含まれている物があるので、その含有量を見直してみるのも水槽内のリン酸量を減らす対策にもなります。

これらの事をしても、リン酸は水槽内に徐々に蓄積されていくので、次の事などをして対処していく必要があります。

定期的にフィルター内の清掃をする

外部フィルターなど、汚泥が溜まりやすいところにリン酸が溜まってくるので定期的にフィルターを掃除してリン酸濃度を減らす必要があります。

以前、30cm水槽をリセット立ち上げた時にすぐに黒髭コケに悩まされてしまいましたが、まさにこれはリセットする時に外部フィルター自体は掃除等をせず直ぐに水槽を立ち上げようと、そのまま流用したのが原因です。

黒髭コケに悩まされ続ける30cm水槽 34日目
1月11日にリセット立上げ後、ニューラージパールグラス単植の30cmキューブ水槽の34日目の状態です。黒髭コケへの対処として水槽フィルターの清掃などを行いました。

そして、その対処として外部フィルターを清掃したら黒髭コケの発生は相当抑える事が出来ました。

レッドビーシュリンプが抱卵した30cm水槽。 
2015年1月11日にリセット立上げ後、ニューラージパールグラス単植でレッドビーシュリンプが抱卵した30cmキューブ水槽の47日目の状態です。自作発酵式二酸化炭素を添加し始めて、ニューラージパールグラスに若干の成長の跡が見られ始めました。

逆に緑藻等が急激に生えてきたので、水槽内のリン酸が相当減ったのだと思います。

リン酸を吸着する化学物質を使う

これもリン酸を水槽外に排出させるかを考えていたさいに使った物です。

Do!aquaのbeクリアでリン酸を除去したい!その使用感や利用方法
水槽内で熱帯魚などに与えるエサなどから窒素やリン酸などが水槽内には添加されていきます。特にリン酸は水槽内で過剰に増えていき、藍藻や黒髭コケの発生を招くと言われています。 そのリン酸を吸着してくれる、ADAから発売されている、Do!aquaブランドのbeクリア。その使用感と利用方法です。

記事を読んでもらえば解りますが、藻類がひどい場合は毎日使ってリン酸を吸着させろって事です。

ソイル等に吸着させてリン酸を減らす

吸着系のソイルは、ある程度のリン酸を吸着してくれると言われています。しかし、吸着した後に溶解してリン酸を放出してしまいます。

エーハイム リン酸除去剤
エーハイム リン酸除去剤は、pHを変動させることなく、水槽内のコケ発生の原因となるリン酸塩やケイ酸塩を吸着して除去する吸着剤です。

そこで、ソイルに頼るのではなく外部フィルターなどに入れてリン酸を吸着させた後、定期的に処分する形になります。

水槽内の水流を工夫する

水流が強く当たる部分に、よく黒髭コケが発生すると言われています。特に最初はシャワーパイプの排水口部分などに発生したり、水流の当たる成長の遅い水草の葉(ミクロソリウムやアヌビアス類)などに良く生えてきたりします。

また、フィルターに水槽水を吸い込む給水口につけたストレーナーの部分にも生えます。水槽内を漂いながら、引っかかりやすい所で留まり、そこから成長していくと考えられます。そこで、水草等には直接水流が強く当たらないようにすると水草の葉には黒髭コケが生えにくくなってきます。

流木や石類、シャワーパイプ等は、黒髭コケが生えても対処する方法があるのでそこまで気にしなくてもいいでしょう。それよりも、水草に生えたらなかなか対処が難しいのでさっさとカットしてしまう方がいいでしょう。

黒髭コケが発生した場合の対処方法

木酢液で対処する

木酢液 1000ml
トヨチュー 有機酸調整済みの木酢液です。

とても有名な対処方法ですが、木酢液を黒髭コケに塗布して枯らしてしまう方法です。木酢液は、とてもpHは低いので水槽内に大量に入れてしまうととんでもない事になってしまうので注意が必要です。

木酢液のpH

大体、この木酢液はpH2.8位です。木酢液は、ホームセンター等で売っています。そして、この木酢液はとても匂います。家族がいる方は文句を言われないように換気に注意して作業して下さい。

まさに、正露丸の匂いですw

水槽から取り出した、流木や石などにこの木酢液を塗布して1分ほど置いてしっかり濯いだ後水槽に戻すと

レッドビーシュリンプ

赤く枯れた状態になります。枯れた状態になれば、それまでは見向きもしなかったエビ類が食べてくれるので、すぐに無くなり対処できます。特にヤマトヌマエビだとその威力は強力で、またたく間に無くなっていきます。

硬い葉を持つ水草(ミクロソリウムやアヌビアス類)ならこの方法で対処する事は可能ですが、あまり永い間木酢液を付けた状態だと枯れてしまいます。さっさと塗布して、濯いで水槽に戻して黒髭コケが赤くなっていれば大丈夫です。

生物兵器で対処する

黒髭コケを食べるサイアミーズフライングフォックス

黒髭コケを食べる生体といえば、サイアミーズフライングフォックスになりますが、あまりにも生えて大きくなった時にはあまり効果がありません。どちらかと言うと、予防で入れておくべき生体と言えるのではないでしょうか。

サイアミーズ・フライングフォックスの飼育方法!水温・餌・混泳・大きさや注意点!
水槽内に発生した黒い髭状のコケ(黒髭コケ)を食べてくれる熱帯魚サイアミーズ・フライングフォックス。黒髭コケを食べてくれる熱帯魚等はあまりいません。そんな、黒髭コケを食べてくれるサイアミーズ・フライングフォックスを水槽で飼う上での適正水温や餌、混泳、大きさなどについての飼育方法を解説します。

まとめ

黒髭コケ(紅藻類)の発生原因と成長要因・対策・対処について調べてみました。このブログ内でも特にリン酸については過剰に反応して色々調べ、そして、メーカーに直接問い合わせたりもしてみました。

ADAグリーンブライティにチッソ・リン酸が含まれているのか直接問い合わせてみた
鉄分を添加するのにカリウム溶液と一緒にADAのグリーングライティシリーズのSTEP2を添加している方も多いと思います。(メネデールを利用されている方も多いでしょうが)今回は、このグリーンブライティSTEP2にチッソ・リンが含まれているのではないかと思いADAに直接問い合わせた話です。

まさに、今現在このサイトはリン酸をいかに減らして、黒髭コケを減らすかをテーマにした形になっていますw文章内にまだまだ足らない事があるので、もし、他にもこんな事があるよという方は是非、コメント欄等で教えて下さい。

撲滅黒髭!

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ブラックコーヒー

2012年夏に娘が2匹のミナミヌマエビを貰って来たのが事の始まり。
アラフォーのおっちゃんです。
アクアリウムでの失敗なども記録しているので、反面教師にしてもらえば嬉しいです(笑
嫁・息子1・娘1匹と生活しています。

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アクアリウム初心者

コメント

  1. 匿名 より:

    海苔の情報いらないです

  2. 牛魔王 爺さんより より:

    有難うございます、私の水槽も黒髪藻が伸びすぎたようなので、残念なのですが。
    葉っぱをカットしようと思います。

  3. 匿名 より:

    ありがとうございます
    90センチ水槽の中が黒い草原に成りつつあります
    やっぱり土壌からやり直さなくてはいけないのか〜

  4. しげじぃ より:

    私の場合、淡水でリフジウム水槽をやっていますが、単にに水質の問題なら上下両方の水槽が黒髭ゴケまみれになると思うのですが現状、上の水槽は黒髭ゴケだらけ! 下の水槽は出水のパイプ付近に少し見受けられるだけで、他には全く有りません。
    黒髭ゴケを食べる生体は飼っていません。なのでさっぱり原因がわかりません。
    是非ともこのナゾを解明して頂きたいと思います。

  5. 一太郎 より:

    黒髭ゴケは確かにいやらしいですね。
    私の水槽の水草は、アヌビアスナナとミクロソリウムウインドローブが中心で、放っておくと黒髭が繁殖して非常に見苦しくなります。
    パイプ類、流木・石などの掃除は確かに木酢液&ヤマトヌマエビが効果的ですが、問題は水草です。
    私は水草に着いた黒髭は、水槽から引き上げて麻布の上に置き、散水ノズルのジェット水流で吹き飛ばします。
    水勢の加減が難しいかも知れませんが、ミクロソリウムやナナに付着した黒髭はコレで一発です。
    吹き飛ばした後、水草を木酢液にサッと浸して洗い流せばOK。
    ナナに付着した他のコケは、スポンジで擦って落とします。
    ナナは葉が固く、擦り痛みもないのでその後の成長にも影響はありません。トリミングしなくても良いので、自然なスタイルを楽しめます。
    中学生の頃から熱帯魚の飼育を始めて47年、黒髭やコケ類の除去は色々試しましたが、今はこんな所かな。

  6. ほざね より:

    なるほどです。よく黒髭を焼く、という言い方を目にするのですが、木酸酢での除去のことなのですね。
    黒髭対策の記事には憚られるかもしれないコメントになるのですが、私の水槽では黒髭が発生した事が無いのです。ありがたいけど何故?という疑問からこちらにたどり着きました。
    45・30・30の水槽で過密に生態を入れていて、CO2添加はなしです。砂地と水草区域に分けていて、多くの方同様、昼夜で照明とエアレーションを切り替えてます。
    コリドラスが居るのです。大食漢でいっぱい置き土産をしていくので、2日置き位にスポイトでそれらを換水と兼ねて掃除しています。これだったんですね!黒髭発生しないの理由は!
    (水を吸い上げさせたスポイトで残餌や置き土産など吹き上げて回収してます)

    これはわからないのですが、水草地帯はパワーサンドに赤玉土を置いています。バクテリアも棲むし昔からある土なので安心。経年で劣化した赤玉土はクーリーローチが崩すのでそれは濾過槽行き。こんなにいい素材をアクアリストさんはあまり使わないのが不思議なくらいです。

    一匹おそらく餓死でコリを亡くしてしまっているので餌は多めです。なので水中の栄養は過多(笑)
    なので藍藻や苔の発生がすさまじいです。グリーンネオンとオトシンが居るので前面ガラスのみきれいにしてます。緑の苔や藻類は魚の発色にいいとも聞きます^^
    茶苔も発生しない理由もわかりました。
    他の理由もあるかもしれませんが、しっくりすとんと落ちてきたのでおそらく。

    長々と失礼しました。
    細かくて数値でわかりやすい記事で、読んでて楽しかったです。
    ありがとうございました(^o^)

    • ブラックコーヒー ブラックコーヒー より:

      >ほざねさんへ
      初めまして、ブラックコーヒーです。
      コメントありがとうございます。

      黒髭が発生しない水槽はうらやましいです。
      多分、ほざねさんの水槽管理が素晴らしいからでしょう。
      また、赤玉土を使用しているのもポイントではないでしょうか。

      赤玉土は、リン酸を吸着すると言われているので、ほざねさんの日々の水槽管理と赤玉土の効果が黒髭コケを発生させない水槽になっているのでしょう。
      過密飼育で黒髭無しの状態は、本当にスゴイの一言です。
      自分もコリ水槽がありますが、餌の量を減らせないので1週間に1回程度の換水では黒髭や他の藻類の発生は防ぎにくいです。(照明点灯時間なども関係しますが)

      やはり、こまめな換水が一番いいのでしょう。
      これからも当サイトをよろしくお願いします。

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